バーナンキ:「失われた」金融緩和の取り戻し方

Share

ベン・バーナンキ前FRB議長による将来の金融政策の処方箋についての続報。
バーナンキ氏がゼロ金利制約に囚われないための3つの手法を検証している。


バーナンキ氏の前回のブログ記事では、米経済が将来再びゼロ金利制約に陥る期間が30-40%もあるとのFRBカイリーらの論文が紹介された。
これだけ金利が低下するということは2%の物価目標が達成されず経済成長も振るわない期間が多いことを意味する。
では、30-40%も予想されるゼロ金利制約下でFRBは何ができるのか。

バーナンキ氏は自身のブログで4つの手法を挙げ、詳細に検討している。


  1. 2008-15年と同じ手法を磨く
  2. 物価目標の引上げ
  3. 物価水準目標
  4. 「埋め合わせ」政策

リーマン危機後実績のある手法を磨く

リーマン危機後の2008-2015年FRBは
・早期の利下げ
・量的緩和
・フォワード・ガイダンス
・「リスク管理」戦略
に努め、さらに財政当局に適切な財政政策の実施を促してきたとバーナンキ氏は振り返る。
こうした政策ミックスを磨き上げることで、ある程度の停滞には対処できるだろう。
しかし、バーナンキ氏は、大きな景気停滞に対して十分な効果を発揮するかはわからないと指摘する。

さらに付言するなら、利下げだけでなく量的緩和にも実行上の限界が存在することを忘れてはならない。

(次ページ: やれることは何か?)

Share