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バーナンキショック再来のリスク:ジェフリー・ガンドラック
2019年12月12日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、米景気、インフレと長期金利について予想している。


現時点で景気後退となる可能性は低いと考えている。
2020年末までに来ない確率の方が大きい。
何が起こったかと言えば、消費者信頼感が大きく上昇したんだ。

ガンドラック氏がCNBCで、景気後退の予想確率を夏頃の70%から35%まで引き下げた理由を明かした。
消費が堅調なのに加え、悲観的だった製造業の数字もやや改善しつつある点を理由に挙げている。
ガンドラック氏は、コンファレンス・ボード発表の景気先行指標の前年比がまだマイナスとなっていないことを重視している。
この数十年、これがマイナスにならずに景気後退になったことはないと説明した。

「景気先行指標は今では前年比0.4%と低い。
しかし、12月・1月と転がり落ちる幅はかなり小さい。
私たちは今後数か月数字が改善すると予想しており、今後6-12か月の間に景気後退となる確率はとても低いと考えている。
だから35%だ。」

ガンドラック氏は、自社の経済モデルが示すインフレ予想を紹介した。

私たちの経済モデルでは、CPIは数か月のうちに2.5%になると計算される。
このモデルはほぼbpまであてるほど極めて正確だ。

現在のインフレ率が2%かやや低いとすれば、今後数か月で0.5%超の上昇が見込まれることになる。
ならば、長期金利はどうなるか。
単純には予想できないのが、現在の市場だ。

「それが示すのは、抵抗が最小の10年債利回りは、FRBが押し下げの操作をするまで上昇するということだ。」

ガンドラック氏は2.05%のあたりに抵抗線がありそうと話したが、FRBがどこで介入するかについては明言しなかった。
お上が決めるキャップは予想しようがないのだ。
その代わりに、もっと不吉な話をしている。

もしも経済が弱くなれば、あれほど強いかどうかわからないが、テーパータントラムの再現となる可能性がある。
2013年の半ば、6週間のうちに150 bpも10年債利回りが上昇した。
ベン・バーナンキが、QEのテーパリングを考えていると言っただけで起きた。
今は短期的には予想されないが、経済が弱くなれば、3.25%まで10年債利回りは上昇しうる。
そして、FRBはQEに逆戻りするだろう。

FRBはすでにバランスシートの再拡大を始めているから、QE再開はたいした話ではないのだろう。
短期金利に働きかけるか、長期金利に働きかけるかの違いにすぎない。
投資家にとっては直接長期金利を抑え込んでもらう方が有利なぐらいだ。
むしろ、3.25%に行って戻る過程で一勝負と考えるべきなのかもしれない。
とても奇妙な世界になった。


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