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バリュー銘柄の2つの要件:リチャード・セイラー

リチャード・セイラー教授のBloombergインタビュー第2弾: 自身が取り組んできた行動経済学の本質と投資への応用について語っている。


大きな電球がピカっと点いた。
大きな電球というのは、私たちは人々が間違えるのを知っており、彼ら(経済学者たち)は間違えが予見できるという大きな洞察を抱いていることだ。
突然、私がやりたかったことが可能になった。

セイラー教授が天命を受けた時のことをBloombergで話した。
古い経済学が前提としてきたものが現実とはかけ離れていると確信した瞬間だった。
経済主体は合理的とは限らず、間違える。
しかも、その間違えは予見できるとは限らない。

セイラー教授は、シンカーを得意とするピッチャーに喩えて説明する。

「彼はプロのバッターをバカにすることで生計を立てている。
突然ボールが予期せぬ方向に変化するためだ。
それを100回見ていても騙されてしまう。」

人間、それが賢い人間であっても、経済的に不合理な行動を起こしたり、巻き込まれたりすることがある。
バブルなどはその例だろう。
みんなその間違いを何度も目にしているのに、同じ間違いを繰り返す。
世界一の経済学者をもってしても、その程度と時期まで正しく指摘することはできない。

セイラー教授は、自身が人生をかけて対峙してきたものを「システマティックな誤り」と表現している。

セイラー教授は1993年に創業した資産運用会社Fuller & Thalerについて語っている。

この商売(投資)はとても簡単だ。

もちろん「とても簡単」というのは冗談であり、「市場を打ち負かすのは難しい」と話す。
その投資戦略は、行動ファイナンスを味方につけたものだ。

「私たちは、他の投資家が犯す間違いを探している。
基本的に2つのカテゴリーに入る。・・・
過剰反応と過小反応だ。」

ウェブサイトにも「投資家は間違える。私たちはそれを探している」と書かれている。
セイラー教授は行動ファイナンスの観点から誤ったプライシングを探しているという。
ただし、単純に割安であるだけではもちろんだめだ。

私たちFuller & Thalerが探しているのは、ボコボコにされている状況を終えそうなものだ。
バリュー投資で必要なのは、市場が過小評価しており、かつ考えを変えつつある会社を探すことだ。


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