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バリュー、配当株、実物資産・・・:ジェレミー・シーゲル
2021年10月5日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、現状におけるパンデミック・インフレ・金利の見通しから、いくつか検討すべき投資戦略を解説している。


概してインフレはFRBが信じるよりはるかに大きな問題となり、FRBにテーパリング・プロセス加速の圧力が加わると考えている。
市場はテーパリング加速への準備ができていない。
11-12月は季節的に(市場にとって)良い時期だが、第4四半期に少し揺れがあるだろう。

シーゲル教授がCNBCで、従前からの予想を繰り返している。
FRBによるインフレの前提が再び修正を迫られ、結果、テーパリングのプロセスが早められるという可能性だ。
テーパリングが早まれば、その後の利上げ等も早まることになる。
市場は、現状のFRBの想定については織り込んでいるが、それが早まるようなら下げで反応するだろうという。


シーゲル教授は、現時点でとるべき投資戦略についていくつか触れている。

  • デュレーションの長い株式: グロースやテクノロジーは金利上昇が向かい風に。
  • 再開トレード: バリューがグロースより優勢に。
  • 金利上昇: 金融株に助け。
    「長期国債で利回りを確定してはいけない。今後6か月劇的に苦しむことになる。」
  • 実物資産: インフレ的環境では必須。
    「1970年代のインフレを思い出すと、みんな金、収集品、貴金属に向かった。
    デジタル世界である今日、人々はビットコインに向かっている。
    みんな金を無視しているようで、金は比較的安価なインフレ・ヘッジになっているようだ。」
  • 不動産: 外国とくらべ比較的上がっておらず、バブルではなく、まだ保有できる。

シーゲル教授は、自らの株式配当に関する研究について披露している。
インフレ時、配当利回りはインフレに反応して上昇する傾向があるという。
教授はこれを「インフレ防御」と呼ぶ。
従来インカム・ゲインを取りたい投資家はフィクストインカムを好んで保有してきたが、現在その利回りは残酷なほどに小さい。
(実質利回りにいたってはマイナスのものも少なくない。)
シーゲル教授は、配当株が人気となる時代がついにやってきたかもしれないと話している。

私はインフレが、今後3か月だけでなく来年中、投資家にとりとても重大な議論・懸念になると考えている。・・・
配当株は米国債ほど安定的ではないが、インフレから守られており、利回りはプラスだ。・・・
だから、私は今後6か月の間に配当株へのローテーションが起こると信じている。


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