昨年バブル発生を宣言し、近いうちの崩壊を予想してきたジェレミー・グランサム氏の現時点での見解をアップデートしておこう。
たくさん反発があったよ。
大勢のビットコイン・フリークたちが、可能な限りの方法で攻撃してきた。
私の耳が大きすぎると言い、老人ホームに閉じ込めろと言うんだ。
グランサム氏がReutersのインタビューで、バブル崩壊を警告した際の反響について回想した。
暗号資産村の民度の低さがうかがわれる逸話だ。
株式投資家は、総じてこんなことは言わない。
たとえ本当に耳が大きくても、たとえ本当に齢を重ねていても、総じて株主投資家は(不吉な予想に対しても)寛容だ。
それどころか、福耳をむしろ褒めたたえるのではないか。
さて、グランサム氏の見通しのアップデート。
まずは、崩壊の時期:
崩壊までまだ数か月あるかもしれない。・・・
確率が高いのは秋だろう。
当初の予想より遅くなっているのは、刺激策・経済回復・ワクチン接種を読み違えたためだという。
崩壊のきっかけ:
予想はできず、今は認識さえされていないものがきっかけとなる可能性もあるという。
今認識されているものなら、例えばウィルスやインフレの問題。
「魅力ある資産クラス」:
いつも現金保有はありうるし、機関投資家がやっているように、よりましな資産クラスを大きく買うことも考えられる。
最も割高でないのは、バリュー株と新興国市場だ。・・・
バリュー株と新興国市場に投資すれば、今後10年プラスのリターンを得られるだろう。
「魅力ある資産クラス」に投資して「プラスのリターン」とは、今後10年が極めて厳しい投資環境になると予想しているのだろう。