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バブルっぽい米国株の投資で心がけるべきこと:レイ・ダリオ
2021年6月25日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、独自の「バブル指標」を用いた米国株市場のバブル判定をアップデートしている。


これは1910年まで遡りバブル度を示したものだが、見て取れるのはバブルっぽいということだ。
完全なバブルほどには高くない、2000年や1929年ほどは高くないが、2007年よりは高くなっている。
株式について見てみると、この指標によれば、多くの銘柄がバブルではないことになる。

ダリオ氏が、ロビンフッド投資家を対象としたビデオ・メッセージで、株式バブルについて解説している。
4か月前に公表した独自のバブル指標を用い、現在の市場のバブル度を論じたものだ。
前回から米国株、特にS&P 500はさらに上昇しているが、結論は2月と変わらないようだ。

ダリオ氏は米国株市場について、一部にバブル状態の銘柄があると認めている。
ただ、異常値はいつの時代にも程度の差こそあれ存在する。
問題は、バブル銘柄が全体の中でどれぐらいの存在になっているかだろう。
ダリオ氏は、米国株市場全体の時価総額に占めるバブル銘柄の割合を計算している。
2000年のドットコム・バブルでは、バブル銘柄の割合が約12%に達したが、現在は2%超しかないという。

一方で、バブルを心配させる他の材料も存在するという。
ゼロ金利に続いて貨幣増発が行われているほか、IPO市場に規律の緩みが見られると指摘している。
前者は流動性相場を演出するものだし、後者はユニコーンの不祥事、SPACの流行などを念頭に置いたものだろう。

こうした検討から、ダリオ氏は現在の株式市場をバブルと判定するのを躊躇っている。
バブルと捉えるより、銘柄選別が重要な市場と捉えるべきと考えているようだ。

どの銘柄がバブルか、バブルだったか、バブルでない銘柄と区別しないといけない。
多くの銘柄がバブルではない。
そして、このバブルは少し債券市場のバブルと似ている。

ダリオ氏は「債券市場のバブル」のことをこれ以上話していない。
一方、10分のビデオの中で、持続可能性がバブル判定の一要素であり、生成・崩壊のタイミングを読むことが大きな課題であると述べている。
ダリオ氏は、おそらく債券市場がバブルであると考えると同時に、もうしばらくこの状態が継続しうると考えているのだろう。
株式市場は債券市場との対比においてバブルとは言い切れないが、債券市場のバブルが終われば、株式だけ生き残る可能性も低いと考えているのだろう。


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