バフェット:IBMとAppleは違う

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オマハの賢人 ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハザウェイ定時株主総会でテクノロジー分野への取り組みについて語った。
IBM株投資の失敗を認め、Amazonに投資しなかったことを後悔した。


「6年前にIBM株を買った時、6年の間には実際よりよくなると考えていた。」

バフェット氏が株主総会でIBM投資の失敗を率直に認めたとReutersが伝えている。
バフェット氏は先日CNBCのインタビューで保有するIBM株式の3割を売却したことを明らかにしていた。
株主総会では、失敗の要因としてクラウド・サービス等の価格競争力の見誤りなどを挙げている。
バークシャーはいまだIBM株式を大量に保有している。
さらに、バフェット氏がIBMへの評価を下げたとなれば、IBM株価は当面上値の重い展開を覚悟せざるをえないだろう。

バフェット氏が初めて本格的にテクノロジー投資に踏み出したのがIBMだった。
その投資が失敗となれば、次の大型投資だったAppleについても注目が集まる。
バフェット氏は、IBMとAppleでは事業の特性が異なると指摘している。

「Appleはもっと消費財の事業だ。
おかれた環境を分析すると、消費者の行動は・・・、2つの異なる意思決定のやり方だ。
IBMについては間違った。
Appleについても正しかったかどうか明らかになろう。」


答はまだ出ていない。
少なくともバフェット氏はテクノロジー分野に関して心が折れていないようだ。
それはAmazon株式についての言及に表れている。
Amazonに投資してこなかった点についても、何が起こっているのか理解できていなかったと後悔の弁を述べている。

「Amazonは常に割高に見えた。
Bezosが今日の成功を成し遂げるとは考えたことがなかった。」

と、Jeff Bezos氏の実行力を過小評価していたことを認めた。
バフェット氏がテクノロジー分野をあきらめない背景には、良質な投資機会が減っている点が挙げられる。
市場全体の時価総額の大きな部分を占める同セクターを投資対象としなければ、潤沢な投資資金を消化しきれなくなる可能性がある。

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