バフェット:チャンスがあれば金はあった

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オマハの賢人 ウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハザウェイ定時株主総会でありあまる手元資金の使い道について語った。
投資難が続く中で株主還元の可能性に言及しながらも、当面は投資機会が枯渇することはないと語った。


「いつか、もしかしたら近いうちかもしれないが、投資しきれなかった資金をどうするか再検討しなければならなくなる。
自社株買いかもしれないし、配当かもしれない。」

バフェット氏が株主総会で自社株買い・配当開始の可能性に言及したとReutersが伝えている。
バークシャーは上場投資会社だ。
投資会社が資金を株主に返還する意味には2つが考えられる。

  • 自社株価が経済的価値を有意に下回っている。
  • 自社株よりも有利な投資先が見つからない。
バークシャーは2011年に自社株買いの制度を設けているが、買い戻したくなるほど株価が下がらないために発動されていない。
バフェット氏もまだまだ投資先は発掘できると話している。

「まだ当面の間、投資資金の消化について楽観視している。
大規模に何かやれる市場があるだろう。」

一方で、投資難を匂わせる発言も聞かれる。

「十分に魅力的と思うものがあれば、超大型買収を行うこともできた。」

バフェット氏はどういう投資の戦術をとっているのか。
Apple株投資など、スタイルが変化したとも感じられるバフェット流だが、本人の言うことには変化は見えない。

「私たちはチャンスに応じてやっている。
いつもすべての産業を見ている。
電話がかかってくるのを願っており、最初の5分でそれがチャンスかどうかわかるはずだ。


私たちは先行きの消費者の行動が予想できる会社が好きだ。

事業を高く売却したいなら、我が社は声をかけるべき相手ではない。」

気持ちは依然として消費財へのバリュー投資なのだ。
一方で、現実は消費財でないもの、バリューと言い切れないものも増えている。
バークシャーはさらに投資を進めるべきなのか、それとも株主還元も始めるべきなのか。
バフェット氏は優れた企業に投資をし、投資先には自社株買いを勧めてきた。
今はバークシャー自身の行動が問われている。
バークシャーが尊敬を集める優良企業であるのは異論がない。
しかし、株主価値を最大にできているのだろうか。

「私が今夜死んだら、バークシャー株は明日上昇するだろう。
バークシャーを解体するとの観測が起こるに違いない。
いくつかの部門は(一時的に)全社より高く売れるかもしれない。」

アクティビスト的な言い方をすれば、会社を分割すれば株主価値が高まる可能性があるのである。

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