バイロン・ウィーン:米国株は単なる調整

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、米国株の足元での下落について単なる調整と説明した。
ファンダメンタルズは依然改善が続き、調整を終えれば再び上昇基調に回帰すると予想している。



Blackstone’s Byron Wien: Market was vulnerable to a correction from CNBC.

「トランプ大統領が政策の多くを実現できないのではと心配している。
しかし、私が当初予想したより経済は良好であり、それが悪材料を打ち消している。」

ウィーン氏はCNBCで、政治的混乱への懸念が高まる中でも米市場に対して強気の見方を示した。
足元での米国株の弱い動きについては、政治的要因を心配する必要はなく、単なる通常の調整プロセスだという。

11日バージニア州シャーロッツビルで起きた極右集団と反対派との衝突が、米政治を揺るがしている。
当初、人種差別主義を名指して批判しなかったことからトランプ大統領への非難が巻き起こった。
大統領はいったんは極右を名指しで非難したものの、その後、双方が悪いとのスタンスに戻ってしまった。
これに対する財界や共和党の失望は大きく、大統領は厳しい非難を浴びている。
大統領はスティーブ・バノン首席戦略官を更迭したが、これで問題が収拾するものでもない。
さらには、バノン氏ら極右勢力がホワイト・ハウスに敵対する可能性もささやかれている。


このままでは市場が期待する経済政策が行われないとの焦りが市場を覆っている。
しかし、ウィーン氏はそれを杞憂だと話す。

「長い間10%の調整も経験していない。
投資家の姿勢はかなり調子に乗っている。
だから、市場は調整に対して脆弱になっている。
それが今起こっている。
トランプのせいにされているが、何のせいにでもできるだけのことだ。」

S&P 500指数
S&P 500指数

確かにこの8年あまり米国株はあまりにも順調に上げてきた。
通常あるはずの踊り場も少なく上昇していたから、今それが訪れたとしてもおかしくはない。
ウィーン氏は市場だけでなく、背景にある良好なファンダメンタルズにも目を向けるべきと説く。
年末までに3%成長が期待できるほど米経済は良好で、企業収益も予想よりはるかにいい点を指摘する。

「金利はまだ低く、インフレも低く、不況は感じられず、市場が依っているファンダメンタルズは依然好調だ。
(現在の市場の弱さは)時々発生する避けられない調整だ。
それが終われば、上昇トレンドに回帰すると考えている。」

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