バイロン・ウィーンの投資における6つの知恵

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏についてYahoo Finance(US News & World Report報)が紹介記事を書いている。
そこで挙げられたウィーン氏の6つの知恵について復習しておこう。


以下がそのポイント。
(「」は記事の文章、『』がウィーン氏の言葉である点に留意されたい。)

  • 市場心理に対して逆張りを
    「投資家の大多数が弱気なら、アップサイドの可能性が高まっている。
    ・・・《市場は心配の壁を登る》と諺で言う通りだ。」
  • 配当割引モデル
    「(株式)市場は無リスクの米国債と競合している。
    ・・・(S&P 500の配当、利益と)10年債から得られるリターンを比較しろ。
    株式リスク・プレミアムを勘案すれば、市場価格のフェア・バリューが得られる。」
    ウィーン氏は定例のウェブキャストで毎回、自身のDDMの早見表を公表している。
  • 広い地域・資産クラスに目を向けろ
  • 大きなアイデアを探せ
    「ウィーン氏は投資家に対し、極めて長期的な投資リターンの可能性を有する投資トレンドを追求するよう促している。」
  • 市場の集団心理に注意しろ
    ウィーン氏が世のストラテジストを半世紀にわたり観察してきた結論:
    「『彼らは集団として常に翌年市場が10%上昇すると考えるものなんだ。
    それは、前年に20%上昇していようが20%下落していようが関係ない。』」
  • 市場の調整は正常なこと
    これもウィーン氏の常套句。
    「『すべての強気相場で10%の調整は予想されるべきことだ。』」

FPはリスクの棚卸を継続的に行うために始めたサイトだ。
結果、弱気な見方を取り上げることが多くなる。
その中でウィーン氏は楽観派の筆頭格。
ウィーン氏を取り上げるのにはもちろん理由がある。
この人は軸がぶれないからだ。


FPは時系列で意見・ナラティブを観察することに努めている。
そういう時に軸がぶれる人は役に立たない。
セルサイドの中に見られるように、強気予想を言い続けるために根拠をころころ変えるストラテジストに価値はほとんどない。
(価値があるとしても、せいぜい地道にやるつもりのない自暴自棄な投資家の背中を押すことぐらいだろう。)
むろん、その時々にトピックがあるのは当然だが、だからといって経常的に見るべき指標が軽視されるべきではない。
そう誤解させるようなことをすべきでない。

ウィーン氏の軸はぶれない。
ある意味ワンパターンなのだが、それでしっかり結果を出してきている。
ウィーン氏を時系列で観察することは2つの意味で役立つ。
1つは、経済・市場が本当のところどちらに動いているか感じ取れること。
もう1つは、市場のセンチメントが過剰反応していないかをチェックできることだ。


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