バイロン・ウィーンのラジカル・ポートフォリオ(2018/1)

バイロン・ウィーン氏が「2018年の10のサプライズ」公表のためのウェブキャストで「『ラジカル』な資産配分」についても説明した。
昨年10月に一部見直しをしたが、今回は10月の配分から変更をしていない。


前回から資産配分の変更はなかったが、「ラジカル」とする理由は少々変わったようだ。
前回は5%しか安全資産(この場合は現金)を組み入れないため「ラジカル」としていた。
今回は15%の非伝統的ハイ・イールド債を組み入れているためとしている。

「金利が上昇しているため、高格付債への投資は損失を招く可能性がある。
そのため、レバレッジのかかった住宅ローン債権、新興国債権、メザニンなどに投資している。」

バイロン・ウィーンのラジカル・ポートフォリオ

資産クラス 4月 今回
世界的・多国籍の米大型株 5% 5% 利回り・倍率がフェア・バリュー
ほか米国株(ロングのみ) 15% 10% そこそこの成長が継続
欧州株(ロングのみ) 10% 10% 割安銘柄が散見される
新興国株 5% 10% 成長がいまだ鈍い
日本株 10% 10% 景気刺激策が効いている
ヘッジ・ファンド(全戦略) 10% 10% 戦略によっては魅力的
プライベート・エクイティ 10% 10% 競争激化
不動産 10% 10% いくらか利益が上がる
0% 0%
天然資源・農産物コモディティ 5% 5% 世界の生活水準は上昇
非伝統的ハイ・イールド債(メザニン、レバレッジ・ローン、新興国債務) 15% 15% いくつかはまだ魅力的
現金 5% 5% リターンなし
出典: Blackstoneウェブキャスト資料

ウィーン氏は以前から、一本調子の上げ相場に際して、いつ10%調整が来てもおかしくないと予想している。
最後の5%の現金は、10%調整でバーゲン・セールのチャンスが来た時のための備えと話している。

ウィーン氏は「10のサプライズ」でも一貫して2018年に楽観的な見通しを述べている。
しかし、そうした楽観は米金利上昇と背中合わせだ。
「サプライズ」ではCPI上昇率が3%を超え、米10年債利回りが4%に向かうと予想している。
そのため、リスク資産一辺倒のポートフォリオは中長期的には心配になってくる。

「重要なのは、いくらか債券ポートフォリオのリスクを取るべきということ。
住宅ローンほかの高リスクのフィクスト・インカム商品を組み込め。
米国債や高格付社債などはだめだ。
あなたが思っている以上にリスクが高い。」


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