海外経済 投資

バイロン・ウィーンの「2019年のびっくり10大予想」
2019年1月4日

ブラックストーンが、バイロンR.ウィーン氏による1986年以来34年目となる恒例の「びっくり10大予想」を顧客に送った。
昨年と比べると楽観が後退した感は否めないが、依然としてウィーン氏の強気は健在だ。


ここでの「サプライズ」の定義は「平均的な投資家は1/3程度の確率でしか起こらないと考えているが、ウィーン氏は1/2超の確率で起こると信じている事象」とされている。
以下が骨子:

  1. 世界経済が弱まり、FRBが利上げを停止する。
    インフレは抑制され、10年債利回りは3.5%に達せず、イールド・カーブは順ザヤを保つ。
  2. S&P 500は15%の上昇
    FRBの利上げ停止や2018年末の調整などが寄与。
    上昇・調整が起こるが、穏やかな金利環境で企業収益が改善することで、株価上昇が可能に。
  3. 2021年より前の景気後退入りはなさそう。
    資本支出や住宅の伸びは控えめになるが、消費者・政府の支出により景気拡大が続く
  4. 米国ほかの株式市場が回復し、金は1,000ドルまで下落。
    金融市場の改善が、貴金属の市況を軟化させる。
  5. 新興国市場の企業収益見通しが改善し、投資家の関心が強まる。
    PERは先進国や過去と比べて魅力的。
    上海指数は25%上昇し、上げを先導する。
    ブラジル株式市場も新たな保守政権の下で生き返る。
  6. 5月29日が過ぎてもBrexitにならない
    メイ英首相は留任、2度目の国民投票でEU残留が決まる。
  7. 年を通して米ドル相場が2018年末の水準で安定する。
    FRBはバランスシート縮小を停止し、ドル安要因に。
    金融政策の軟化と企業の資金需要の欠如から、米国への資本流入が鈍化する。
  8. モラー特別検察官の捜査によりトランプ大統領の側近が起訴されるが、大統領が直接関与した証拠は見つからない。
    しかし、大統領が最も信頼するアドバイザーたちが去り、ホワイトハウスの政権運営能力が疑問視される。
  9. 民主党多数の下院は、特に通商政策において期待を上回る成果を上げる。
    オバマケアの重要部分は維持され、2020年のインフラ支出実施が発表される。
  10. 米市場では引き続きグロース株が主導する。
    テクノロジーとバイオの企業収益改善が続き、好パフォーマンスに。
    エネルギーを除くバリュー株は経済鈍化により期待外れに。

(次ページ: さらに4つのサプライズの種)


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