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バイデン勝利ならバリューが有利に:ジェレミー・シーゲル
2020年10月22日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、2週間後に迫った米大統領選の株式市場への影響について予想している。


上院が51:49ならば、何も急進的なものは通らない。
2年のうちに20名超の民主党上院議員が改選を迎える。
比較的保守的な州では・・・彼らは保守的にならざるをえない。」

シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、大統領選挙後・議会選挙後の米政治について予想した。
コテコテの共和党支持者である教授は、自身の政治的スタンスを隠さない。
そのシーゲル教授でさえ、メイン・シナリオは共和党の大敗だ。
問題は民主党が大統領・上下院を総獲りするかにある。

仮に民主党が総獲りし、かつ大差で上院を獲るようなら、市場は嫌うだろうとシーゲル教授は話す。
一方、僅差なら急進左派的な変化は起こらず、動揺は大きくないだろうという。
また、来年にも増税法案が通過するが、経済環境を勘案し施行は2022年まで待たれるだろうという。
通商政策は多国間主義に戻り、共和党も嫌う一方的な関税などはなくなるだろうとした。
対中国については多国間主義に基づく知的財産保護に重点が移るという。

結局のところ、《永遠のブル》はブルのままだ。
現在の米市場は1つのワイルド・カードによってすべてが肯定されてしまうのだ。

忘れてはいけない。
流動性が流入している。
4月以降言ってきたように、流動性が市場に流入し、これがとてもとてもプラスに働いている。

シーゲル教授は、バイデン勝利の場合のファクター戦略を尋ねられている。
教授は、バイデン勝利ならバリューが有利になるとする一方、テクノロジー・セクターには不利になると予想した。

それがバリュー株の勝利になるのは、まず、インフラ改善の確率が高まり、経済・訓練などに資金が投じられるだろうからだ。
これに関する限りテック株はあいまいだ。
バイデン勝利の場合、彼の法人税改正案を見ると、テック企業が一番不利になる。
トランプ政権で優遇されている外国所得の要素のためだ。」

シーゲル教授は以前より、グロースからバリューへの牽引役交代が起こりうると予想している。
その根拠として、経済の再始動とゼロ金利を挙げていた。
バイデン勝利は、後者をさらに後押しすることになる。

財政支出がなされ、財政赤字が拡大し、お金が経済やすべてのモノへの支出のために配られる。
基本的に、共和党政権下の場合より長い間、ほぼゼロの金利を維持するようFRBに圧力がかかることになる。
つまり、利回りは存在せず、みんな利回りを求めることになる。


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