ハワード・マークス

 

ハワード・マークス:双子のリスクのバランスをとれ

Oaktree Capitalのハワード・マークス氏が、投資家が踏むべき手順を概説している。
投資家には、何に投資するかを考える前に知るべきことがあるのだという。


投資において中期的に最も重要な決断とは、よりアグレッシブにするか、よりディフェンシブにするかの選択だ。
明日・来週・来月という短期的な話、変動を無視できる30年といった長期的な話ではなく、2-5年の話だ。
あなたが次の3年間のためにポートフォリオのポジションを整えようとするなら、一番重要なのは、アグレッシブなポートフォリオにするか、ディフェンシブなポートフォリオにするかだ。

マークス氏がUCLAでの対談で語った。
同氏の信条は、誰も将来を正確に予想することはできないというもの。
しかし、現在を知ることはできる。
一方、マーク・トウェインが言ったとおり「歴史はまったく同じには繰返さないが、韻を踏む」。
現在を知ることで、現在が市場サイクルのどこなのかをある程度の確度で推測することはできる。
その結果から、攻撃的になるべきか、防御的になるべきかを判断すべきという。


何に投資するかは二の次

「ディフェンスが必要な時にアグレッシブなポートフォリオにすれば、やられてしまう。
その他の問題は関係ない。」

逆もまた真だ。
攻撃か防御かを見誤れば、どの資産クラスを選択するかなど些細なことにすぎない。
市場がそこそこ効率的なら、持続的に逆相関を示す資産クラスのペアなど存在しない。
みんな程度の差こそあれ、似たような動きをするものなのだ。

双子のリスクのバランス

さらに、マークス氏は、すべての投資家が常に直面する「双子のリスク」について説明している。

  • お金を失うリスク
  • 機会を見逃すリスク

1銭たりとも損をしたくないとすれば、短期国債を買うぐらいしか道はなく、これではアップサイドのチャンスをすべて見逃すことになる。
かといって、すべてをリスクの高い資産クラスに投資し、さらにレバレッジまでかけるなら、チャンスは見逃さないかもしれないが、損をする確率も高くなる。
マークス氏は、いずれか一方に偏ることは「完全にナンセンス」だという。

「アグレッシブとディフェンシブのバランスを取らなければいけない。
損失を被る心配と機会を失う心配のバランスを取らなければいけない。
・・・黒か白かではなく、どうバランスをとるかなんだ。」

(次ページ: 投資家が最初にやるべきこと)


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