ヌリエル・ルービニ:危機は近くない

「終末博士」の異名をとるNouriel Roubiniニューヨーク大学教授が、近い終末を予想しなかった。
大きな経済危機は予想されないとする一方で、仮想通貨の終末を予想した。


すべての危機はゆっくりと一つ一つ積み上がっていく。
どんどん高まって、ついに最終段階に到達する。
バン! クラッシュだ。

終末博士はBusiness Insiderに対し、危機の発展段階と崩壊を語った。
ルービニ教授は、長い目で見てある種の危機が再び起こるのは確実と話す。
米中日と例示しながら、どこで発生するかも、どの範囲に及ぶかもわからないと言う。
予知こそできないが、必ず再び起こるというのだ。

しかし、今は終末博士も状況を悲観視はしていない。
今後1.5-2年のホライズンでは、リーマン危機のような脅威は予想されず、クラッシュが近づいている兆しもないという。
米ノンバンク・セクターや政府債務増加など注意すべき点はあるとしながらも、脅威は考えられないという。

「世界経済は成長しているのにインフレは依然低く、各国中央銀行は非伝統的な超金融緩和政策からゆっくりと離脱している。
投資家はリスクを取り、リスクに対する態度は楽観的だ。」


仮に金利上昇ペースが速くなれば、株式市場が大きな調整局面に入るとルービニ教授は指摘するが、その可能性も現状は考えにくいという。
世界的な貯蓄余剰、投資機会の低迷、各国の金融緩和は、いずれも金利上昇を弱める要因だからだ。
ルービニ教授は、金融危機の予防策をこう語る。

「債務は投資に使われるべきであり、消費に使われるべきものではない – これこそ金融危機を回避する唯一の方法だ。」

ビットコインは投機バブル

ルービニ教授は、多くの識者と同様、ビットコインなど仮想通貨とブロックチェーン技術を分けて考えている。
ブロックチェーン技術は生産性向上に資するすばらしい技術と称える一方、仮想通貨は「別物」と言う。
ビットコインは重要な決済手段でも資本の保存手段でもないと斬って捨て「巨大な投機バブル」と表現した。
ビットコインにはファンダメンタルズに基づく価値が見いだせないからだ。

ここでようやく終末博士の面目躍如となる。
仮想通貨が犯罪者に用いられる点を指摘し、その終焉を予想している。

「中国のように仮想通貨取引を非合法とする国は増えていくだろう。
規制が採用されればそれで終わりだ。」


 - 投資, 海外経済 ,