米ドル
 

ドル相場ボラティリティの歴史的低下は大幅変動の前触れ:調査会社

調査会社Topdown Chartsが、レンジ相場を続ける米ドルの大幅変動の可能性を指摘している。
その根拠は、米ドル相場のボラティリティの歴史的低下である。


重要なのは、FXのインプライド・ボラティリティが歴史的低位まで収縮している点だ。
これが興味深いのは、過去何度も同様のパターンになった際、毎回大きな変動の前兆であったことだ。

Topdown Chartsが自社ブログにおいて米ドル相場の大きな変動を示唆した。
同ブログでは、対先進国通貨での米ドルの1か月ものオプションのインプライド・ボラティリティと米ドルインデックスのグラフが示されている。
そのグラフでは、米ドルのボラティリティが大きく低下した後に再び上昇するさまが読み取れる。
ボラティリティが大きくなるなら、それがドル相場の大きな変動となっても驚くことではない。

同社は過去のボラティリティ低下局面をいくつか挙げている。
 1997年: その後にドルが急騰
 2002年: その後にドルが急落
 2007年: その後にドルが反騰
 2014年: その後にドルが急騰
つまり上げる時もあれば、下げる時もあるのだ。

「こういうチャートは米ドルのブル派・ベア派の双方にとってすばらしいものだ。
これを望まないのは、米ドルが今年中狭い値幅に収まったままと予想する人たちだけだ。
そう考えるのは、システムに蓄積したプレッシャーのいくつかを勘案すれば非現実的にすぎない。」


Topdown Chartsはいくつかの要因(世界経済鈍化、FRB引き締め停止、ドル・ロングの積み上がり、割高感)を挙げ、ドル安に傾いている。

ではドル円で見ても同様の状況が起こっているのか。
足元で長いレンジ相場が継続しているのは実感するところだが、チャートはどうなっているのだろう。

CBOE/CME FX Yen Volatility指数(青、右)とドル円(紫、左)
CBOE/CME FX Yen Volatility指数(青、右)とドル円(紫、左)

確かにドル円で見ても2014年のドル急騰はあったようだ。
あいにく日本市場は来週末から10連休
休み中も外為市場の関係者は油断できないのかもしれない。

Topdown Chartsは、今後の米ドル相場について投資家に注意喚起している。

こうしたチャートで、値幅が狭い範囲にずっと収まっている時には、最終的にどちらの側に抜けるのかを注意すべきだ。
チャートが示すように、ひとたび米ドルがレンジを抜けると、おそらくその方向に動き続け、大きな変動となりうるからだ。


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