海外経済 投資

ドル暴落とスタグフレーション:ピーター・シフ
2020年7月20日

ユーロ・パシフィック・キャピタルのピーター・シフ氏が、とんでもなく眠そうな目をしながら、それでも持論のドル暴落予想をとうとうと述べている。


私はドル安を予想してきたし、ドル安は始まったばかりだ。
この緩やかな下落はそのうち自由落下になるだろう。
世界が置かれている苦境を本当に理解し、刷られているお金とFRBによるマネタイゼーションで賄われる財政赤字の額の途方もなさを理解すれば、ドルは奈落の底まで下げるだろう。

シフ氏がロシア国営RTで、持論のドル暴落予想を述べた。
理由は不明だが、別人と思うほど細い目をしたシフ氏が、いつものように流暢に終末論を語った。

シフ氏は一貫してドルの暴落を予想しているから、とりわけ貴金属などコモディティに強気一辺倒だ。
(ドル建てで見て)あらゆる金属は上昇するのが自然と考えている。
ドルが下がることでの上昇を儲けというのかは別として、価値の保存には役立つのだろう。
一方、通貨暴落となれば、経済には大きな苦難が待ち構えている。

これが新たな一連の経済問題、深刻なスタグフレーションを引き起こす。

通貨安ですぐさま輸出や国内生産が増える経済なら、ある程度の通貨安を跳ね返す力があるのだろう。
しかし、そうでない場合、輸入物価は上昇し、おそらく国内物価にも波及し、家計・企業の購買力は低下し、経済は停滞する。
物価上昇と経済の停滞が同居するスタグフレーションだ。
中央銀行が金融緩和すればインフレが悪化し、引き締めれば景気が悪化する。

実効FF金利(青)とCPI(都市総合、赤)
実効FF金利(青)とCPI(都市総合、赤)

1970年にもあったが、ほんの小規模なものだった。
それを取り除くのに、20%まで金利を上げなければならなかった。
今回20%の半分になると仮定しても、債務の莫大さを考えれば、どうなるか想像できるだろうか。


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