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ドル時代の終わりを心配している:ジム・ロジャーズ
2020年9月7日

ジム・ロジャーズ氏が、米ドルの主要準備通貨としての地位の後退を予想し、最後のドル高のタイミングについて言及している。


伝統的には米ドルは世界で最も健全な通貨だったが、伝統は変化している。・・・
アメリカ人として言いたくはないが、米ドル支配が100年ほど経ち、他の通貨が取って代わる時が来たのではないかと心配している。

ロジャーズ氏がロシア国営RTで、米ドルが主要準備通貨でなくなる展開を心配したという。
ただし、時間軸が付されていない報道であり、切迫度については割り引いておくべきかもしれない。
同氏は以前から同様の方向性を予想してきたが、実際に交代が起こるまでにはまだ時間がかかると言ってきた。

ロジャーズ氏の発言は、中国が保有する米債務を20%減らすとの観測記事に対するものだという。
こうした動きの背景には、増大を続ける米債務、米中摩擦が存在する。
同氏は、米政府が諸外国への圧力を強めれば、ドル離れがむしろ加速しかねないと警告する。

ワシントンが怒って制裁を科せば、みんなが損をする。
だから、中国・ロシア・インド・ブラジル・その他の国々が米ドルに代替する通貨を探すだろう。

米債務に対する世界第2位の債権国である中国がドル離れを進めれば何が起こるか。
ロジャーズ氏は、この観測が実現するなら米金利は上昇し、ドル安・人民元高が起こると予想する。
中国の立場になれば、「米国債を減らすことは、他の政治的手段とともに、賢い経済・投資上の動きだ」という。
ちなみに第1位の債権国は言うまでもなく日本である。

ロジャーズ氏は数年前から、来る危機に備えて《有事のドル》を保有してきた。
危機が来ればドルが買われ、その次に金が買われるというシナリオを語っていた。
ドルがピークの時に売り抜け、金に乗り換えたいと言っていた。

ロジャーズ氏のドルへのスタンスはかなり慎重なものに変化しているようだ。
来年はまだドルが強いかもしれないが、「それがおそらく最後になるだろう」と話したという。


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