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ドル安、米金利上昇のペースは鈍化へ:PIMCO
2021年1月21日

PIMCOのエリン・ブラウン氏が、今後の米ドル安、米長期金利上昇のペース鈍化を予想している。


今後はドル安のペースは鈍化するだろう。
重要なのは、今後は多様化するだろうということ。

ブラウン氏が、今後のドル相場について、ドル安のペースが鈍化すると話している。
さらに、ドル安が進む反対通貨が多様化するとも予想している。
これまでは主に対先進国通貨でドル安が進んだが、今後は対新興国通貨にもドル安の範囲が広がっていくという。
このため、同社では、ドルのショートのほか、ポートフォリオにおいてドルをアンダーウェイトする等の対応をしているという。

今後は(長期債の利回り上昇も)ペースが鈍化するだろう。
昨年第4四半期や2021年の年初に加速したような売られ方はないだろう。

ブラウン氏は、米長期債利回りについても上昇ペースが鈍化するとの見通しを述べている。
さらに、年後半には低下局面も予想しているようだ。

今後の金利は、60/40ポートフォリオやマルチアセット・ポートフォリオにとって、相対的な利回り差から見て魅力的になると考えている。
私は金利が今年の間レンジ相場になると考えている。
私たちは年後半にさらに弱くなると予想しているので、その(長期)デュレーションについては現在は比較的魅力的に見える。

ブラウン氏は昨年末のFTへの寄稿で、ポートフォリオにおいて債券が果たしうる役割について論じていた。
債券は伝統的に「マルチアセット投資に対して、利回りの向上と分散の二重の効果をもたらし」てきた。
しかし、空前の超低利回りでさらなる下げ余地が小さくなったため、利回り向上だけでなく分散効果も発揮しにくくなっている。
はっきりと効果を主張できるのはボラティリティの低さだが、これは現金と似た話にすぎない。

年初の利回り上昇により、この問題は少し改善したのかもしれない。
とはいっても、実質金利はまだ大きく水面下にあり、魅力的なのは「比較的」にすぎない。
逆に、この状況がさらに改善されるなら、幅広いリスク資産が売られ始めるのかもしれない。


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