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ドルは暴落、金鉱株は10-20倍に:ピーター・シフ
2020年7月29日

ユーロ・パシフィック・キャピタルのピーター・シフ氏が、ドル暴落を予想し、それに備える投資アイデアをいくつか挙げている。


ドルは単に下落しているのではなく、クラッシュしつつあるんだ。
ダウ平均が上がったというが、真のお金である金・銀との相対価格でダウ平均を見ると実際には下げている。
金や銀との相対価格で見るとドルは下げ、購買力を失っている。

シフ氏がFOX Businessで、米ドルのクラッシュを予想している。
同氏によればドル相場はこのままじりじり下げ、どこかで「崩壊」するのだという。

シフ氏は信念の人。
財政破綻、バブル崩壊、ドル暴落、金急騰などを予想し続け、長く嘲笑を浴びつつも、10年に1度ぐらい見事に的中させる。
最近の金価格上昇は2011年以来のヒットだ。

シフ氏は、ドル暴落が、久しくなかったタイプの経済危機を引き起こすと予想する。
その危機では、中央銀行が難しい選択を迫られることになる。

  • 「ドルを支え、買入れた債権を投げ売り、金利上昇を許容し、米歳出を今削減させ、すべての刺激策を止める。」
  • 「単純にインフレが経済全体を破壊し、アメリカ人の世代を終わらせる。」

つまり、中央銀行がスタグフレーションのジレンマに直面するのだ。
景気を優先すればインフレが悪化し、インフレ退治を優先すれば景気が悪化する。

こうした困難な状況に備えるためにポートフォリオに加えるべき投資対象を尋ねられると、シフ氏はまず「逃げること、ドルを手放すこと」と答えている。
次に挙げたのが、金、銀、金・銀の鉱山株だ。
シフ氏は、鉱山株がまだドル建てで10-20倍になると考えているのだという。

本当にドルが暴落するなら、ドル建て価格がそうなることもあるのだろう。
要は、ドル暴落を信じるか否かの問題かもしれない。
ただし、10-20倍になったからといって、それは暴落するドルの建値での話にすぎない。

シフ氏はポートフォリオの「ディフェンシブな部分」で取り入れるべき対象に、米国以外で営業する外国株を挙げている。
こうした投資なら米ドルのインフレによる「インフレ税」を逃れられるからだという。

アメリカ人を叩きのめす本当の税金はインフレだ。
政府は歳出のための調達をインフレを通して行っている。
インフレは米ドルを保有するすべての人を攻撃する。


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