ドイツ連銀総裁、ストック・ビューを支持

26日のECBのテーパリング決定を受け、ドイツ連邦準備銀行イェンス・バイトマン総裁が歓迎のコメントを語っている。
ECBは月当たりの資産買入れ額を現在の600億ユーロから来年年1月に300億ユーロに半減し、買入れの期間は9か月延長すると決定した。


「(資産の)純買入れが終了することが明確に保証されたと考えている。
あなたも知っているとおり、特に私はユーロ圏の国債買入れについてとりわけ批判的な考えを持っている。」

Reutersが伝えている。
財政にも金融にもタカ派なドイツの中銀総裁だから、こうした発言にもサプライズはまったくない。
むしろバイトマン総裁は、資産買入れの終了期日を明言すべきだったとさえ語っている。
一方で、ユーロ圏内でのディスインフレ傾向には危機感も有しており、金融緩和を支持している。
つまり、「量」の拡大には反対だが、金融緩和は正当という立場だ。


テーパリングすべき2つの理由

バイトマン総裁は持論について2つの根拠を挙げている。

  • 量的緩和の効果のほとんどはストック・ビューで決まる
    「資産買入れプログラムの主たる効果は毎月の購入額によるものというより、すでにECBのバランスシートに載っている総額によるものだ。」
  • 経済は改善しつつある
    「我々の予想によれば、GDPギャップは来年縮小する。
    短期的に経済は従来予想よりも速く成長するだろう。」
    GDPギャップが縮小すれば、インフレには上押し圧力となりうる。

中でも注目すべきは、バイトマン総裁がストック・ビューを採っていることだ。
もしも、金融緩和の効果が中央銀行のバランスシートの大きさで決まるなら、現状並みの金利水準を維持するために資産買入れ継続は必要ないことになる。
保有資産の償還にマッチするだけの再投資を行えばバランスシートの大きさは維持でき、それで現状の金利水準を維持できることになる。
これは、金融政策正常化を望む人たちには都合のいい考え方だ。

(次ページ: 赤字国債が金融政策の足を引っ張る)


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