ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、現在市場で起こりつつある変化を指摘し、投資に与えるインパクトを検討するよう促している。
現在極めて高いバリュエーションにあり、これは明らかに莫大な金額の刺激策に支えられている。
興味深いのは、過去数十年の株式市場のデータを見ると、多くの指標でトップ1%の割高に入っていることだ。
これで一貫しているのはFRBで、FRBはゼロ金利政策を採りゼロ金利継続を約束し、それがバリュエーションを史上最高水準にしている。
ガンドラック氏がCNBCで、米国株市場が上げ続けている背景を解説した。
同氏は米市場について弱気のスタンスを続けてきた。
コロナ・ショックの下落局面では大きく儲け、株価反騰後には再びショート・ポジションをとったと話していた。
二度目のショートについてはまだ実っていないようだが、その原因がFRBによる人為的な市場支持策だということだろう。
もう1つみんなが理解すべきとても重要なことは、株式パフォーマンスと関係していた持続的トレンドが1つ1つひっくり返っていることだ。
ガンドラック氏は市場で起こりつつある変化をいくつも挙げている。
- 新興国市場のアウトパフォーム。
- 米市場でバリューがグロースをアウトパフォーム。
「米市場で10年間市場のトップ・パフォーマーだった銘柄が基本的に交代を迎えつつあるようだ。
私がスーパー6と呼んできたFANG + Microsoftはもはやアウトパフォームしていない。」 - バランスシートが弱い銘柄が強い銘柄をアウトパフォーム。
- 金利の下げ止まり。
ガンドラック氏は、状況が明らかに変わりつつあるとし、多くは一時的な現象ではないのではないかと推測した。
同氏は、これがポートフォリオ構築に影響を及ぼすと話している。
イールドカーブはスティープになり、ドルは下落し、米国がアンダーパフォームしている。
資産配分を考える人は、これを勘案しなければいけない。
ガンドラック氏は米時間の12日、年初のウェブキャストを予定している。