トランプ政権の巧拙と米国株市場への脅威:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、トランプ政権の経済政策に成績をつけている。
また、今後の米国株市場にとっての4つの脅威を説明している。


「ネットで言えば、トランプ政権は経済・株式市場の両方にとってプラスだったろう。」

シーゲル教授がCNBCで、トランプ政権の経済政策に成績をつけた。
教授は決してトランプ支持者ではない。
かつての共和党主流派と言うべき考えを持っている。
その教授が、ネットではトランポノミクスを評価している。
シーゲル教授はプラス面・マイナス面を挙げている。

プラス面

  • 法人減税: 株式市場と経済の両方にプラス。
    「法人減税は、企業が米国外に出て行ってしまうのを防ぐという意味で好ましいものだった。」
  • 規制緩和
  • 個人の減税: 法人減税ほど買っておらず、他にやりようがあったはず。
    「しかし、中小の起業家に対して20%のパススルー税率を設けたことは、小さな企業の創業を促すだろう。」

マイナス面

  • 関税と貿易戦争: 大きなマイナス。
  • 閉鎖的な移民政策: テクノロジー・セクター他が移民を必要としており経済にマイナス。

こう分析した上で、シーゲル教授は強気相場にとっての脅威を4つ挙げている。


  • 景気後退: 最大の脅威。
    「私が想定する経済への最大の逆風は、2018年から経済が劇的に鈍化し、企業収益が多くのアナリストの予想ほど高くならないことだ。」
  • 米中交渉の頓挫
    「市場はまったく好ましい結果を予想しているが、何らかの理由でそうならなければ、市場に大きな打撃になる。
    もしも貿易交渉が決裂しトランプが対中国で全面的に25%の関税を導入したら、株式市場は売られ20%下落するだろう。」
  • 大統領選・議会選挙での共和党敗北
    「景気後退が1年半のうちにやってきて大統領選挙の期間と重なれば、2020年の大統領選にとって興味深い力学が働く。
    ・・・
    もしも共和党が大統領と上院の両方で負ければ、株式市場にはよくないことになる。
  • FRBの金融引き締め
    「経済に関する限り、FF金利は240 bpと、FRBはすでに利上げしすぎている。
    ・・・
    FRBが引き締めすぎで、経済の弱いニュースが出てくれば、景気後退を招きかねない。」

シーゲル教授は、米イールド・カーブがフラットとなっている一因をFF金利の引き上げすぎと考えている。
このため、5月1日のFOMCで利下げが行われると予想してきた。
今回、教授は同FOMCで「利下げすべき」と主張している。


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