デビッド・テッパー

 

デビッド・テッパー:金融政策正常化は多難

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Appaloosa Managementのデビッド・テッパー氏は、前途多難なFRBの金融政策正常化を予想した。
正常化はあるべき道としながら、市場がそれに順応する過程で厳しい現実が訪れるとの見方だ。


「FRBが(QEを)終えて、QE時代以前の正常な50年に回帰するのに市場が適切に調整するのは難題だ。
正常な時代には信用スプレッドが存在していたんだ。」

テッパー氏のニューヨーク連銀でのコンファレンスにおける発言をReutersが伝えた。
ファンダメンタルズを重視して息長くショートするヘッジ・ファンド・マネージャーは起こるべき未来が起こることを望んでいる。

「各国の中央銀行がこの調整を許容するとの希望的観測を持っている。」


次期FRB議長は現議長の路線を継続することを表明しているが、それでも現議長ほどにはハト派ではないだろう。
テッパー氏の希望的観測はある程度当たると思われるが、それでもイールド・カーブはフラット化を続け、株式市場は強いままだ。
テッパー氏は驚きを隠さない。
一つの要因として、税制改革が年末にずれ込んだ点を挙げている。

「ある時点でイールド・カーブは立ち上がるだろう。」

テッパー氏の予想はイールド・カーブのさらなるフラット化や逆ザヤ化ではなく、逆にカーブのスティープ化である。
短期の政策金利引き上げの中でイールド・カーブが立ち上がるとは長期金利の上昇に他ならない。
すでに完全雇用に近い米経済が減税などの財政政策によりさらに熱せられ、インフレ・実質金利ともに上昇圧力を受けるとの予想だろう。
仮にそうなれば、空売りの天才が望む「調整」が起こるという読みのようだ。


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