デニス・ガートマン:仮想通貨に幸運を

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、ビットコイン市場は投資家が参加すべき市場ではないと語った。
興味深いのは、それに対するビットコイン信者らの反応のしかただ。


あなたの幸運を願っているよ。

ガートマン氏はCNBCでビットコイン信者に繰り返した。
この言葉がオーソドックスな投資の世界にいる者に共通した認識を表している。


I believe in blockchain, but I don’t believe in bitcoin: Gartman from CNBC.

こうした(投機家でなく)投資家からすれば、仮想通貨はポジションをとりたい対象でないだけなのだ。
そして、その理由を淡々と述べると、不思議なことにビットコイン信者たちは筋違いな反論に出て、その姿は往々にしてヒステリックなのだ。
この日の番組もまさにその構図だった。
ガートマン氏の結論はこうだ。

「現状は犯罪者のための市場、ミレニアル世代のための市場、純粋なギャンブラーのための市場であり、ここにはまったく価値が見いだせない。」

確かにこの発言には見下している姿勢が見て取れる。
しかし、それでも、少なくともギャンブルの対象、宝くじの一種としてはありうることを認めたともとれる。
ガートマン氏が「価値が見いだせない」としたのは、彼が若い世代でもなく、犯罪者でもギャンブラーでもないからなのだ。
あるいは、ビットコイン相場のボラティリティが現状大きすぎて、本来の目的である決算手段として役立たない現実があるからなのだ。


ビットコイン/ドル相場
ビットコイン/ドル相場

実際、ガートマン氏は、金融界の他のオーソドックスな識者と同様、ブロックチェーン技術については高くかっていると番組内で繰り返している。

「ブロックチェーンが有用であるのは間違いない。
この技術は我々の取引の方法を変えることになるだろう。
我々の投資の方法を変えることになるだろう。」

ガートマン氏がこう評価するのを聞いた上でも、ビットコイン信者は説得力のない反論を繰り返す。
番組では、ある信者がITバブルの中からアマゾンが生き残り全米屈指の企業になったことを引き合いに出し、ビットコインもそうなりうると主張した。
アマゾンは仕事(e-コマース)をするために作られた会社だから、そこから得られるキャッシュフローが評価される。
仮想通貨が評価されるのにも仕事(優れた決済手段の提供)をすることが必要だ。
ところが皮肉なことに、その信者らが仮想通貨の相場を押し上げることで、仮想通貨は本来の仕事を果たしにくくなっているのだ。
結果、投機や闇取引・マネーロンダリングばかりが先に立つ。

ピーター・シフ氏はビットコイン熱をカルトと呼んだ。
ジェフリー・ガンドラック氏は「自分に関係のないところでやってもらえればかまわない」と言った。
みんな聞かれるから答えているだけで、正直興味がないだけなのだ。


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