デニス・ガートマン:ビットコインに触れる条件

Share

コモディティ王デニス・ガートマン氏が、重ねてビットコインへの無関心を明かした。
ビットコインが投資家にとって意味のあるものとなるための条件をいくつか挙げている。


「時間が経つまで、この擬似商品に信頼性が備わるまで、規制が整備されるまで、価格が下げるまで、ボラティリティが完全になくなるまで、私はこのパレードには参加しない。
・・・
15,000ドルまで行くって?
私抜きでどうぞ。」

ガートマン氏の仮想通貨に対する見方に変化はない。
CNBC番組で、ガートマン氏は自身がビットコインに興味を持つための条件を並べ挙げた。


Here are 3 things that need to happen for Dennis Gartman to get bullish on bitcoin from CNBC.

誤解をしてはいけない。
ガートマン氏は決してビットコインを売買すること自体が悪だと言っているわけではない。
ただ、自分は興味がないと言っているだけだ。
なぜなら、通貨あるいは金融商品として捉えられるにしては、あまりにも日々の変動が大きすぎるからだ。
金には比較的好意的なガートマン氏は、金とビットコインの差をこう語っている。

「金とビットコインの違いは、金は変動の大きな日でもせいぜい2%。
ビットコインは変動が大きな日には15-20%も動く。
・・・
どうやっていつも15-20%動くものを証拠金取引できるんだ。」


確かにこれでは相当に危ないトレードになってしまう。
利益率数%のスーパー等はこうした大きな価格変動をする「通貨」を受け取りたがらないだろう。
金融商品として取引するにも、これほど急激に価格変動するのでは、いつマージン・コールを受けるか「震えながら」取り組むことになろう。

ビットコインは今日のチューリップ・バブルだ。
他の人に任せて、私はやらない。
ロングだろうがショートだろうが私はやらない。

ガートマン氏の姿勢は決して揺らがない。
投資家としての考えによるものだけではなく、市民としての責任感によるものでもある。
10日に予定されているビットコイン先物のCBOE上場によって「合法との印象はやや高まるだろう」としながら、ガートマン氏は、ビットコインを触らない理由をさらに付け足している。

「売買する人たちが売却益について税金を納めるようになれば、脱税の温床でなくなれば、麻薬ディーラーが取引する場でなくなれば、私は関心を持つようになるだろう。
それまで私は鉄鋼、造船、土地の方にもっと関心があるんだ。」

この視点は実は最も重要だろう。
宝くじを買おうが、合法ギャンブルをやろうが、周囲の人に迷惑をかけないのであれば咎める筋合いはない。
しかし、仮想通貨が犯罪の温床となるなら、それは必ず是正されるべきものだ。
今回、CBOEやCMEでの取引は、先物としての規制を受けることになる。
ところが、その原資産の方は(少なくともP2Pの部分について)当分野放しの状況が続いてしまう。
優れた決済手段としての可能性が、違法行為にも活用されてしまう。
それは当然、先物市場にも大きなリスクとなり続けるだろう。

Share