デニス・ガートマン:インフレから身を守る3戦略

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コモディティ王デニス・ガートマン氏が、債券とインフレーションについて語った。
インフレから資産を守る投資手法を3つ挙げ、検討を勧めている。


「30年余りに及ぶ長期金利低下は昨年のどこかで終了したと信じている。
債券価格は長期的な下落、金利は長期的な上昇の過程にある。」

ガートマン氏はWealth Managementのインタビューで、債券の超長期サイクルが新たなフェイズに入ったと語った。
金利は今後6か月から2年の間ゆっくりと25-50ベーシス程度上昇するだろうという。
比較的短期の債券なら保有は可能だが、マチュリティが5年を超えるような債券は下落リスクが大きいと警告している。

米国では足元でインフレがやや低下したことが心配されているが、ガートマン氏によれば、インフレ圧力は今後も高まるという。
賃金に上昇圧力が加わっており、それがインフレ圧力も生み出すと予想されるからだ。

「失業率4.3%程度、労働参加率が動かなくなって、時給に転換点がやってきたと考えている。
建設業でも製造業でも、訓練を受けた知的労働者は採用難にある。 」

その傾向はコモディティ価格にも表れているという。
穀物や卑金属は底を打ったように見え、原油についても1年半前の28ドルが底だっただろうと語った。
コモディティが底を打って上昇に転じたことが、賃金とともにコスト・プッシュ要因になるという。

インフレは3-5%程度で収まる

インフレの時代がやってくるとしながらも、ガートマン氏によれば、インフレのレベルは1960-80年代のような高さにはならないという。
具体的には3-5%を超えるようなインフレは考えていないとした。
3-5%インフレの時代を想定した守りの投資について、次のようなアイデアを挙げている:

  1. 5年または10年の物価連動国債
  2. 2-4年もの国債を保有し、金を少し買ってヘッジ
  3. コモディティ価格へのエクスポージャーのある配当株(おそらく銅・鉛・錫の鉱山株)

1と3は自明だろうから、2について検証しておこう。

(次ページ: 米国債・金ロングの意味)