デニス・ガートマンが起こすかもしれない大トレンド転換

米市場において、数年ぶりに大きなトレンド転換が起こるかもしれない。
というのは、このところデニス・ガートマン氏の予想が当たっているのだ。


「昨年終わりに私が弱気スタンスだったのには理由がある。」

ガートマン氏がBloombergでキャスターから勝ち名乗りを受けて話し出した。
同氏は照れながらも、予想が的中した理由を語った。

「世界市場は昨年1月29日に高値をつけた。
米市場だけが高値を更新し続けた。
そして突然、FRBが金融を引き締めるとの議論になった。
私は、FRBが予告していないよくないペースでマネタリー・ベースを減らすのではないかと心配した。」

FRBの金融緩和の柱は政策金利と量的緩和だ。
このうち量的緩和については、理論的には金融を緩和も引き締めもしないものだ。
ただし、現実には2つの可能性から金融環境を変化させる。

  • 期待に働きかける(中央銀行の当初の狙い)。
  • 長期国債の需給を変化させ長期金利を変化させる。

米国の場合、好調な景気や財政悪化という背景もあり、後者の経路から長期金利上昇に連想されやすい環境にあった。
そうした連想が働くと、人々は政策金利だけでなくバランスシートにも注目してしまう。
FRBは前者を回避したいこともあり、バランスシート縮小をなるべく目立たないよう進めてきたふしがあった。
しかし、それがクローズアップされる中で、バランスシート縮小ペースについても変更がありうると言質を取られることになった。
つまり、ガートマン氏のマネタリー・ベースへの心配は的中したわけだ。
これが、久々の大勝利をもたらした。


「率直に幸運もあったことも認めるよ。
時には人間には幸運があるものさ。」

ガートマン氏は話し始めに謙虚にこう言い添えている。
数年間外し続けても人気が衰えない理由の1つは、この人の良さにあるのだろう。

ガートマン氏は12月の急落局面を様子見で通し、底値あたりで買い手に回っている。
その後、米国株はかなり戻している。
今注目すべきは200日移動平均線だという。

S&P 500指数と200日移動平均線
S&P 500指数と200日移動平均線

見事に予想的中側にトレンド転換したようにも見えるガートマン氏の推奨はこうだ。

もしもロングしていれば、ロング・ポジションを小さくした方がよいだろう。
これまでロングしていなかったとすれば、ここでは買うべきでない。

これは本当のトレンド転換なのか、それともだましにすぎないのか・・・


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