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テスラ車は「出来の悪い車」になった:ジム・チャノス
2019年6月8日

長らくテスラ株のショートに取り組んでいるKynikos Associatesのジム・チャノス氏が、隅から隅までテスラを批判している。
テスラがかわいそうになるほどの全否定だが、それほど売り方が優勢な状況なのだろう。


彼はデトロイトが100年前に学んだ難しい教訓を再び学んでいるところなんだ。

チャノス氏のテスラ イーロン・マスクCEOについての発言をYahoo Financeが伝えている。
同氏のいう教訓とはたびたび取沙汰される製造に関することではなく販路戦略のことだ。
デトロイトのビッグ・スリーは100年前、直販の道をあきらめ、自社は製造と新モデルの開発に専念する決断をしたのだという。

「すべてのことを自動車メーカーが扱わなければいけないとしている。・・・
テスラの考えはすべてを打ち破り最初からやり直そうというもの。・・・
しかし、販売とサービスが困難になりつつある。」

テスラ株価がさえない。
かつては400ドルを目指した株価だったが、最近は200ドルを割り込む展開だった。
6日には北米での販売台数で過去最高を記録したとの報道により急騰、200ドルを回復したが、それでも以前との違いは明らかだ。

チャノス氏は、過去のテスラ車の人気が「乗り心地」にあったと指摘し、今のテスラ車を「出来の悪い車」と呼んでいる。
つまり、競争力の最大の源泉だった製品力が陰りつつあり、今は販売・サービスにまで問題を抱えているというのだ。
それでもマスク氏の辞任は考えにくいとチャノス氏はいう。
マスク氏は「ブランド」であり、このブランドなしには車が売れないだろうという。
マスク氏の不品行は周知の事実。
同氏がとどまっても辞任しても、チャノス氏のショート・ポジションは揺るがないと言いたいのかもしれない。

チャノス氏は、マスク氏が予告したがまだ正式発表のないオーナー向け保険商品についても否定的なコメントをしている。

「自由な市場がテスラ車の低品質に気づけは、保険料率は上昇する。・・・
テスラは問題に正面から取り組まなければいけなくなる。
そんなことは起こらない。
もしも起こるなら、みんなが考えているものとはまったく別のモノになるはずだ。」


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