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テスラは自動車業界のアップル:ジェレミー・シーゲル
2020年7月17日

ジェレミー・シーゲル教授の7月13日ウェブキャスト第2弾: 上昇を続けるテスラ株について、強気の見方が述べられている。


(市場には)たくさんモメンタム・プレーヤーがいる。
また、テスラには現実のストーリーがある。
その現実のストーリーが、株価を正当化するものとは言わない。

シーゲル教授が、どんどん上昇するテスラ株価、どんどん増大するテスラの時価総額についてコメントした。
教授は、テスラには「現実のストーリー」が存在すると主張する。
それは何か。

私が言いたいのは、テスラとイーロン・マスクには他の自動車メーカーに比べて強みがあり、長い間でもそれは減衰しなかった。
弱気派はそれを予想していただろうか?

長続きしないと言われ続けたテスラが、まだ大手自動車メーカーと互角の戦いを続けている。
シーゲル教授はそれを「現実のストーリー」と呼んだのだ。

その一方で、シーゲル教授は、メディアの取り上げに誇張がある点も指摘している。
テスラの株式時価総額が大手を上回るという比較には厳密さがかける。
多くの自動車メーカーはより大きなデット・ファイナンスを行っており、企業価値による比較では、まだ多くの大手の方がはるかに大きな規模にあるからだ。

にもかかわらず、「マクロの人間」を自称するシーゲル教授は、このミクロのテーマに異例の情熱を注ぐ。

「テスラはアップルのようなもの?
サムソンの方がもっと良くて安いかもしれないが、関係なく、テスラが欲しい。
もしもテスラが自動車業界のアップルならば、今の株価も高すぎるわけではない。
個別株についてこんなことを言うなんて自分自身にただ驚いている。」

シーゲル教授は、やや強気のバイアスに浸りすぎたのかもしれない。
ある株式が次のアップル株ならば割高ではないとの議論は自明にすぎない。
なぜ次のアップルなのかの根拠なくしては、根拠なき熱狂の類にすぎない。
教授が述べた内容は、この大きな命題に対しての根拠としては不足だろう。
シーゲル教授の議論の信頼性に疑問を投げかけるシーンだった。

ただし、そんなシーゲル教授も、2000年のテクノロジー・バブルについてははっきりと記憶しているようだ。
「現実のストーリー」をともなわない企業の株が数千億ドルの時価総額にまで跳ね上がり、その後消えていった。

「私はズームのような、模倣可能な銘柄をもっと心配している。
今みんなが使っている以外、何か特別なのか?」

シーゲル教授は、最初に始めただけではだめだという。
他社に勝る強みがなければ、消えるか、よくて埋没するだけだ。

テスラは強みを維持してきた。
将来はそうならないかもしれないけどね。
そして(市場には)たくさんモメンタム・プレーヤーがいるんだ。


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