テスラの車輪は外れ落ちている:デービッド・アインホーン

Greenlight Capitalのデービッド・アインホーン氏がテスラをこき下ろした。
今回は、破綻の可能性にも言及する厳しい内容だった。


目下の疑問は:
数か月のうちにマスクは再び、彼が会社を破綻の瀬戸際から救ったと自慢するのか、それとも、テスラが今回は本当に破綻するのか?

アインホーン氏が顧客向け書簡でテスラについて厳しい見方を示した。
同氏はテスラについて「車輪は外れ落ちている」と表現し、イーロン・マスクCEOが繰り返してきた強気見通しが実現されない現実が続くだろうと予想した。
アインホーン氏は長らくテスラをショートしてきた。
昨年11月には、テスラ業績がピークを打ったと予想していた。

「価格を切り下げてもテスラは第1四半期に63,000台しか売れなかった。
第1四半期はModel 3を中国・欧州で、低価格版を米国で発売したことで恩恵のあった四半期だった。
・・・
米国でのModel 3需要は2018年に急騰し、欧州・中国での需要急騰はほぼ2019年第1四半期に充足済みだ。」

アインホーン氏は、どこかの市場に新製品を投入すれば、マニアを中心に需要が高まるのは当然と認めている。
そして、当初の高い需要は徐々に低減していくものと説明している。
少なくともModel 3について米・欧・中での需要は一服していくと見ている。
新たな地域にModel 3を投入するか、新製品を投入しない限り、需要は再度上がりにくい。
そうした見方から、アインホーン氏は、テスラが示す四半期あたり100-115千台という需要予想を過大と指摘している。


「それほど大きな需要を生み出す材料を見いだすことができない。
実際には、どこかで発売時の需要急騰が得られなければ、テスラは第1四半期の台数を維持するのにも苦労するだろう。」

また、アインホーン氏はテスラの安全に対する姿勢にも疑問を呈している。
サムソンのスマホ、ウーバーの自動運転実験の例を挙げ、新技術開発では安全確保を第一にするのが当然であると指摘した。

「最近、GM・フォード・トヨタは、自動運転車の開発・試験・普及のための安全ルール確立のためコンソーシアムを設立するとアナウンスした。
テスラはこのグループとはっきりと距離を置き、いまだによそ見や居眠りをするテスラのドライバーと道路を共有する顧客・ドライバー・自転車・歩行者をモルモットとして使っている。」

アインホーン氏は、テスラの投資家に対する姿勢にも苦言を呈している。
(同氏は以前、テスラについてリーマン・ブラザーズに似ていると指摘したこともある。)

昨夏マスクCEOは、テスラがその後は黒字化しキャッシュフローもプラスになると約束した。
1月末までその予想を繰り返してきた。
この約束は果たされていない。

今週、パナソニックがテスラと共同で運営する米電池工場拡張のための投資を凍結すると報じられた。
電池は電気自動車にとって最重要部品の1つだ。
テスラはかねてから電池を上海で製造する意向を示していた。
パナソニックは上海の新工場への投資を見送るとも伝えられている。
まだ観測記事の段階のようにも見え、どちらが切りにかかっているのかは明らかでない。
ただし、パナソニックが前のめりでないのだけは正しそうだ。
ビジネス・パートナーから見ても、テスラという会社の輝きが曇り始めているのかもしれない。


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