投資 企業

テスラが他社を買収する可能性に触れたワケ:バイロン・ウィーン

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が、「2021年のびっくり10大予想」の中でテスラによる他社買収の可能性について触れた真の意図を説明している。


テスラが世界大手の自動車会社を現金と株式を対価として買収する。
イーロン・マスクCEOは、この10年のうちに内燃エンジンをなくすと誓う。

ウィーン氏は今年の「びっくり予想」の中でこう書いた。
ただし、これは10大予想の1つではない。
10大予想ほどは重要でない、または実現可能性が高くない《その他》3つのうちの1つとして挙がった項目だ。

これについてウィーン氏がYahoo Financeでコメントしている。

これが面白いのは、テスラの大株主たちが絶対にやらないと言っている点だ。・・・
だからこそ《その他》にしたんだ。
このままなのを喜んでいる。

ウィーン氏は、テスラにその意思がない理由として

  • テスラは従来の自動車会社を信じておらず、市場シェアを得るのに役立たないと考えている。
  • 従来の自動車会社は市場アクセスを有しているが、テスラは自前で市場に浸透している。

の2点を挙げた。

ウィーン氏は、テスラの株価が異常に高いと匂わせる。

テスラの今の時価総額は、世界の他の上場自動車会社の合計より大きいだろう。
テスラの時価総額は、同社が販売した車1台あたり1.2百万ドル(約1.2億円)の計算になる。
GMの時価総額は、販売した1台あたり9,000ドル(約93万円)だ。

バブル的な資産価格のサニティ・チェックをする方法にはいくつもあろうが、これもなかなか説得力のある目の子計算だ。
EVもじきに特別視をされない時代が来るだろう。
ならば、1台あたりの時価総額が2桁以上違うことを維持できるのかとの疑問がわく。
ただでさえ電機は機械より競争が激化しやすい技術分野かもしれないのだ。

ウィーン氏はなぜテスラを《その他》に挙げたのか。
なぜ《その他》のままであるのを喜んでいるのか。
ウィーン氏は、テスラ株の前途多難を暗示している。

テスラ株は目いっぱいの値がついている。
問題は、テスラが現在の時価総額を正当化するのに十分な台数を売るまでどれだけかかるのかということだ。
でも、テスラはそれを買収ではなく有機成長で実現しようとしているんだ。


-投資, 企業
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。