投資

テクノロジーがアンダーパフォームへ:バイロン・ウィーン
2020年1月31日

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏・ジョー・ザイドル氏が2月の投資家向け書簡で、GoogleやFacebookなどテクノロジー・セクターのアンダーパフォームを予想している。


「私たちが『2020年のびっくり10大予想』作成を始めた時、S&P 500は2,900のところになんとかしがみつくような状況だった。
私たちはサプライズの6つ目に、S&P 500(の年内めど)を3,500と定めた。
当時、ほとんどのストラテジストは、市場は最高で3,300までと予想していた。」

ウィーン氏らが書簡で、自己の強気予想の強気ぶりをアピールした。
29日のS&P 500指数は3,273.40で終えている。
今年に入っても市場はさまざまな不安材料を乗り越えて上昇している。
これまでのところ、今年もウィーン氏の強気予想は当たっているように見える。

私たちは企業収益の改善が5%を超えるとは予想しておらず、3,500に到達するためには株価倍率の拡大が必要になる。
・・・
経済環境が特に強いわけではないが、投資家は長期見通しが控えめだが順風であることに安心するだろう。
インフレが低い限り、近時の景気後退予想がコンセンサスになることはない。

この書簡では投資家がなぜ安心するのかは書かれていないが、先日のメディア出演や「びっくり10大予想」では金融政策が株価倍率を拡大させると言っていた。
「びっくり10大予想」では今年FRBが2度の利下げをすると予想されている。

引き続き米国株に強気のウィーン氏らだが、どのような銘柄が上がるかについては少々変化が起こる可能性を指摘している。
そこには大統領選が関係している。

2020年には人々はプライバシーが侵害され(選挙が)操作されていると感じるようになる。
7つ目のサプライズは、GoogleやFacebookなど大手テクノロジー企業に対する政府による監視の規制を強化すべきとの提案がなされるというものだ。・・・
テクノロジー・セクター全体が影響を受け、これら銘柄がS&P 500指数で最大のウェイトを占めるがゆえに、加重平均の指数が加重平均でない指数をアンダーパフォームする。

ただし、こうしたパフォーマンスの変化がグロース銘柄からバリュー銘柄への劇的なシフトを生むとは考えていないという。

今年もウィーン氏らは総じて強気予想を続けている。
しかし、不安材料もないことはない。
(不確実性ならばむしろ多く存在する。)
1つは、現在の市場の上昇が低金利を前提としている点だ。
ウィーン氏らは、低成長・低インフレがそうしたコンセンサスを生んでいると指摘する。
一方で、今後は需給が重要な要因になりうるとも指摘している。
米国債の需給を決める大口の買い手は米社会保障局・FRB・日本・中国だ。

FRBはいくらか買うだろうが、公表している目標がバランスシート縮小だったにも関わらず、債券保有が最近3.8兆ドルから4.2兆ドルに跳ね上がった点を理解すべきだ。
日中はトランプの通商政策に怒り、最近の入札では以前ほどには熱心でない。
社会保障局は米国債の経常的な買い手だが、2020年に支給が受取を上回るために(買いを)減らすかもしれない。
これら状況は、年内に米10年債利回りが2.5%を超えると示唆している。


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