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テイパリングでも流動性供給は続く:ジェレミー・シーゲル

ジェレミー・シーゲル教授が、週次のポッドキャストで、近時の注目ポイントを解説している。


私のお気に入りの経済予測者IHSは、第2四半期のGDP成長を年率換算で12%、四半期で3%に引き上げている。
四半期で3%なら事実上実質GDPトレンドはコロナ前に戻る。
しかも今はまだ数百万人の労働者が戻ってきていない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、米経済回復について強気のスタンスを継続した。
GDP予想の上振れを予想する理由の1つとして、貿易赤字の縮小などを挙げている。

シーゲル教授は今後の注目経済指標として来週発表の雇用統計を挙げた。
数字の読み方が通常と逆になりうる点を注意喚起している。

「興味深いのは、小さな(非農業部門雇用者数の)数字こそインフレ的ということだ。
通常は、大きな雇用者数は多くの人が雇用されているためにインフレ的と解釈されるが、多くの人が労働市場から離れているために(数字が小さいほど)供給制約がより大きくなり、流動性がもたらす需要が物価により大きな圧力を及ぼす。」

米国では手厚い失業給付、感染への恐れ等から、まだ多くの人が労働市場への復帰を試みていない。
これが、供給側の制約要因となっている。
このため、就業者数が小さいほど供給制約となりえる。
一方で、需要はパンデミックの恐怖から一気に解き放たれたように見える。
需給は逼迫し、足元のインフレが高まっている。

シーゲル教授のインフレ予想は、一過性の部分の剥落はあるにせよ、引き続きインフレが高まるというもの。
FRBがいうほど一過性ではすまず、じきにFRBはテイパリングについて議論を始めざるをえなくなるという。
しかし、それでも《永遠のブル》の市場に対する強気スタンスは変わらない。

でも、お金はまだ出ている。
出すペースを緩めようという話だ。
私の予想は、何度も言っているように、この流動性が最終的に何年かかけて物価水準を今より20%近く上昇させるというものだ。


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