チャーリー・マンガー

 

チャーリー・マンガー:低く狙ってオーバーシュート

ウォーレン・バフェット氏の相棒、バークシャー・ハザウェイのチャーリー・マンガー副会長が、母校ミシガン大学でインタビューを受けている。
その最後に、MBA・BBA候補たちに対しアドバイスを送っている。


「ベンジャミン・フランクリンが結婚について最高のアドバイスをしている。
『結婚の前には両目を大きく見開いておけ。
そして、結婚後は半分閉じるんだ。』」

学生へのアドバイスを求められてマンガー氏がまず語ったのは、結婚についてだった。
職業上の決断と同様に人生にとって重要な決断であるとして、マンガー氏はこれを真っ先に語った。
これが文字通りの意味なのか、あるいは職業や人間関係にあまねく敷延しうるという意味なのかはわからない。
飾り気のない老人は、いつものように淡々と笑いを取っていく。

次はマンガー氏らしい本気のアドバイスだ。

「毎日朝起きてすぐ、継続的に勉強する習慣を身に着けるとすばらしい。
すばらしい結果をもたらしてくれる。」


バフェット氏が比較的口頭のコミュニケーションを好むのに対し、マンガー氏は読み書きのコミュニケーションを好むと言われる。
マンガー氏の毎日は、朝一番から夜遅くまで新聞と書籍を読み漁ることで過ぎていくのだという。
93歳になってもこの人の向学心は衰えることがない。
次に、マンガー氏の人生観とも言うべきアドバイスが語られる。

「米大統領だとか億万長者だとかそんなものになりたいなどという野望を持つのは賢いやり方ではない。
オッズが悪すぎる。
もっと低いところを狙うべきだ。
私は裕福になろうなんて意図していなかった。
ただ独立したかったんだ。
そして、ただオーバーシュートしただけなんだ。」

マンガー氏の推定純資産は17億ドル(約1,900億円)。
ミシガン大学卒業生らしい欲の無さが表れた一言だ。
東海岸のアイビー・リーグでもなく、西海岸のベンチャー志向でもなく、中庸の中西部。
かつて栄えたビッグ・スリーや大手食品メーカーに管理職を送ってきたビジネス・スクールでは、トップに立つことの前に多様性やチーム・プレーの重要さを教えられる。

マンガー氏は、大きな成功を収めるには知識・訓練・人徳だけでは足りないという。
それに加えてさらに幸運に恵まれた者だけが大成功を手にすることができるのだという。
その幸運な人を、運に恵まれなかったたくさんの人が持ち上げているのだという。

「彼らは人生を通して悲惨なところにはまり込んでしまう。
しかし、それこそが、この楽しい変化に富んだ社会を作っているんだ。」


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