ソロス:トランプはペテン師

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ダボス会議出席中のジョージ・ソロス氏が、トランプ氏を「ペテン師、詐欺師、独裁者気取り」と批判したとBusiness Insiderが伝えた。
あり余る金で世界中の進歩主義勢力を支援してきたソロス氏は、トランプ政権の破綻を予想している。


「トランプは開かれた社会と正反対の政府の形を象徴している。
独裁とかマフィア国家と呼ぶにふさわしい。」

ソロス氏は、不確実性が頂点に達していると語る。

「トランプがどう行動するかを正確に予見するのは不可能だ。
自分でもどう行動するか現実に考えていないからだ。
勝つと予想していなかったろう。
売名行為をしていただけなんだ。」

ソロス氏にとってトランプ氏はにっくき敵だ。
ソロス氏はヒラリー・クリントン候補の政治団体に巨額の寄付をしていた。
市場の混乱を想定したディフェンシブなポジションが裏目に出て、選挙後10億ドルの損失も負っている。
大統領選の前後、ネットにはソロス氏に関わるデマやフェイク・ニュースが氾濫した。

ソロス氏は、トランプ氏の対中政策が中国を利することになると指摘する。

「中国はトランプのおかげで独力でがんばるより国際社会のリーダーとして受け入れられやすくなった。」

トランプ氏は選挙中から、中国が意図的に人民元安にしているとして、中国からの輸入に45%の関税をかけると公約してきた。
実態は、中国は人民元安を防ぐため、虎の子の外貨準備を急激に取り崩して元買いに努めている。
トランプ政権の閣僚内定者が言うように、中国の国内政策を非関税障壁と責めるなら一理ある。
しかし、今や中国が米国から見て為替操作国であるという主張はありえない。

習近平国家主席は、中国の国家主席として初めてダボス会議に出席し、グローバル化と国際協力の重要性を説いた。
中国経済にはもちろん閉鎖性も多く残っている。
しかし、首脳の考えを比べる限り、米中の立ち位置は逆転したように見える。
グローバル化と国際協力の中国、保護主義と孤立主義の米国。
ソロス氏が言うように、中国が国際社会のリーダーとしての地位を確立するのも遠くないかもしれない。