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ソフトランディング確率は上昇していない:ジェレミー・シーゲル

永遠のブル ジェレミー・シーゲル教授が、いつものように強気を継続しつつも、端々に心配事を匂わす発言をしている。


インフレではPPI、CPIともに予想を下回っている。
私が少し驚いたのは、これがソフトランディング確率を劇的に保証し上昇させたとみんなが言っている点だ。
私に言わせれば、劇的に上昇したのはランディングの確率だ。
現時点でソフトを保証するものではない。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、市場の楽観ぶりに釘を刺している。
インフレ低下は好ましいとしつつ、インフレと金融政策だけに気を取られてはいけないと注意を促した。

インフレは徐々に低下しているが、経済は弱まっている。

シーゲル教授によれば、現状程度の米経済の鈍化は問題ではないという。
「米経済は壊れていない」が、「雪だるまのように問題が深刻化」しないか注意すべきと話している。
教授は最大の心配事としてFRBの政策を挙げている。

「私の唯一の心配は、FRBが頑固な態度をとり続けることだ。
今検討しておくべき利下げを行わないことだ。」

シーゲル教授は、FRBが利下げについて検討を始めるべきと主張する。
インフレが制御不能となった1970年代と現在では状況が異なるとし、70年代の失敗を理由に必要な利下げを先延ばしすべきでないという。
教授は、遅くとも3月FOMCで25-50 bpの利下げが検討されると予想した。

シーゲル教授は、地政学、政治、サイバーなど、リスクは常に存在すると認めつつ、いつものように強気スタンスを継続している。

現在のPERはテック株を入れて18倍。
テック株を除いて14-15倍。
・・・小型株は景気後退なみの株価が付いている。


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