ジャナス:シャープ・レシオと情報レシオの見方

Share

投資ポートフォリオが優れたリスク/リターンを上げているかには様々な評価尺度があり、それぞれが少しずつ異なる観点を測るものさしとなっている。
Janus Capitalがパフォーマンスの評価基準について端的な解説を行っている。


「これら2つの数値を理解すれば、ポートフォリオ全体についてバランスのとれた理解を得ることができる。
顧客のために時間とともにリスク調整後リターンを生み出し、持続的にαを得るためより効果的にパフォーマンスを監視することができる。」

ジャナス・キャピタルはBlogの中で、1つの尺度にだけ頼るべきでないとし、特にその中から2つの尺度を組み合わせて評価する考え方を説明している。
2つの指標とはシャープ・レシオ情報レシオだ。
シャープ・レシオは投資家もファンド・マネージャーも重視する尺度だが、現金融環境では問題も抱えているという。

「シャープ・レシオの課題の1つは、現在の低金利の市場環境で、リスクフリー金利を分子に使っていることだ。
過去5年間リスクフリー金利がゼロ近傍にあったため、おそらくシャープ・レシオはポートフォリオ・パフォーマンス判断のための『完全無欠』の指標ではない。」


シャープ・レシオは、リスクフリー金利と比べた超過リターンをσリスクを単位としてあらわしたもの。
超過リターンの基準がゼロ金利近傍にあるリスクフリー金利とするのでは甘すぎるという話だ。
リスクフリー金利が市場本来の実勢であるなら許容もされようが、実際には空前の超金融緩和が生んだ人為的な低水準であるため、それを基準とすべきでないのだ。
ジャナスはシャープ・レシオと情報レシオを合わせてみているのだという。

「数学的には情報レシオとは
  超過リターン ÷ トラッキング・エラー
ここで、トラッキング・エラーとはポートフォリオのリターンとインデックスのリターンの差の標準偏差だ。
簡単に言えば、情報レシオとは、あるモデルが設定された期間中にα(あるインデックスよりリスク調整ベースで上回るパフォーマンス)を生む一貫性である。」

何度言い換えてもわかりやすくならないのが愉快だ。
勇気をもってもう一回言い換えると、情報レシオとは、ある投資戦略がベンチマークに勝ち続けるしぶとさである。
ジャナスはシャープ・レシオと情報レシオを組み合わせる効用をこう書いている。

「シャープ・レシオと情報レシオを組み合わせて判断すれば、全体の投資戦略のリスク調整後リターンだけでなく、投資戦略がリスク調整後パフォーマンス(α)を生む一貫性を測ることができる。
この一貫性こそ、長期的な富の創造のために重要なものだ。」

Share