ジャック・ボーグル

ジャック・ボーグル:米国株の将来リターンは年4%

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パッシブ運用ファンドの草分けJack Bogle氏が、米国株の将来リターンの低下を予想した。
同氏は今後のリターンについて株式4%、債券3%を予想しているという。


過去10年、過去30年と比べて今後の株式市場のリターンが低くなると確信している。

ボーグル氏がBloombergに語った。
同氏は今年5月米株式市場のリターンの要因分析を公表している。
その分析では1982年以降の平均リターン12.1%のうちPER拡大による寄与度が3.4%であるとされていた。
超長期の金利低下局面がこの要因の主たる背景だ。

「(米国株のリターンは)年4%が合理的な予想というべきだろう。
この予想は現在の配当利回り、利益成長、想定されるPER低下に基づくものだ。
債券は年3%リターンを予想している。」

つまり、債券に対する株式の超過リターンがわずか1%になると予想しているのだ。
このエクイティ・リスク・プレミアムは株式投資を正当化できるだろうか。
さらに、ボーグル氏の予想はアクティブ運用の将来についても暗示している。
わずか1%の超過リターンの中でゼロサム・ゲームを演じるアクティブ・ファンドに、投資家はどれだけの信託報酬を支払うだろう。
小さな超過リターンはボーグル氏の代名詞であるパッシブ運用のさらなる拡大を示唆するのかもしれない。

これは単なるボーグル氏のポジション・トークではないのか。
どうやらそうとも言い切れない。
資産評価の権威ロバート・シラー教授は先月「株式の超過リターンはわずか25bp」と話している。
株価は順調に上昇を続けたがゆえに、今後は厳しいリターン状況が続くと見ているのだ。

出た杭は打たれるの言葉もある通り、近年良好なパフォーマンスが続いているパッシブ運用ファンドには批判も集まる。
株式市場が上昇基調にあるうちは、パッシブ運用は汗をかくことなく金儲けができる。
シラー教授はパッシブ運用を「ただ乗りの擬似科学」と評している。
ボーグル氏は批判に対する備えが必要だと言う。

「業界大手はバンガード、ブラックロック、ステートストリートだ。
寡占状態にある。
・・・
こうした試練から私たちが提供している価値を擁護できるよう準備しておくことが大切だ。」

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