ジム・ロジャーズ:金利はどんどん上がっていく

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、米金利・米ドル相場の見通しについて語った。
二段階・三段階の読みが興味深い。


「借金漬けになってはいけない。
数年後に大きな債務危機が近づいており、借金を多く抱えていると生き残るための柔軟性を失ってしまう。」

ロジャーズ氏が、あるインタビューで債務危機の到来を再び予想した。
借金は適切に使えば有用なものとしながらも、危機が起こるとコントロールが効かなくなってしまいがちだと警告する。
借金を軽くし財務的な余裕を作っておけば、周囲の人が生き残れないような危機でも生き残れるかもしれない。
そうなれば、むしろ危機の時こそチャンスは転がっているものだ。

ロジャーズ氏は、米金利の推移を回顧する。
金利は1946年に底を打ち、その後35年上昇を続けたという。
そして天井を打つと、その後35年下落を続けてきたと指摘する。

米長期金利
米長期金利


ロジャーズ氏の見通しは少しトリッキーだ。
一端下げてから上げ続けるというものだ。

「短期金利はすでに上昇を始めている。
私は長期金利はしばらく再び低下すると予想している。
あまりにも多くの人が債券に悲観的なので(債券価格が)上昇すると思うからだ。
しかし、今後数年については、金利はどんどん上昇していくだろう。
そして、コントロール不能になってしまう。」

ロジャーズ氏は、米金利が長い時間をかけて史上最高水準15、20%に向かうだろうという。
米ドル相場についても二段階の予想を立てている。
短期的には経済、政治、地政学的な混乱も加わってドル高予想だ。

「私は米ドルを保有しており、金利上昇とともにまずは上昇すると考えている。
金利上昇の始まりは米ドルにとってすばらしい。」

ところが、その後10-20年では金利上昇とともに米ドルが大きく下落するという。
ここで見ている金利上昇とは実質金利の上昇ではなく、財政悪化にともなうインフレ昂進なのだろう。

米国が最大の債務国であることに皆が気づくと、米ドルはコントロールを失い下落し、スペイン、英国などのように債務返済をしない・できない国になる。


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