ジム・ロジャーズ:農業、中国株、日本株

ジム・ロジャーズ氏が、農業関連投資を推奨している。
農産品価格の上昇は、すでに始まったインフレの火に油を注ぐことになるという。


将来、農産品コモディティの需給には不均衡が生じ・・・、それが価格を押し上げる。

ロジャーズ氏が農産品コモディティに強気の見通しを示し農業関連投資を推奨したとマレーシアThe Edge Malaysiaが伝えた。
需要面については、農民のなり手がいない点を指摘。
かつて農民は「大宇宙の覇者」だったのに、今ではもう誰も農業をやりたがらない点を問題視した。

「農業セクターのこの35年は悲惨だった。
すべてが悪すぎた。
米国の農民の平均年齢は58歳、日本は68歳。
英国で最も自殺率が高いのは農業セクターだ。
年に数千人ものインド人が自殺している。」

供給力拡大に逆風が吹く中、需要の方は伸びしろが十分ある。
中国、インド、ロシア、アセアン諸国等の生活水準向上にともなって食料需要は拡大が予想されるという。

ロジャーズ氏は、農産品コモディティを株式・債券よりオーバーウェイトしていると明かした。
砂糖、パーム油などの農産品の価格上昇にベットする方法として、先物のほか農地を買うやり方などを挙げている。


ロジャーズ氏が強気なコモディティは農産品と原油だ。
一方で貴金属・卑金属等のコモディティではスタンスが異なる。
金・銀はまだ2-3年下がると見て、待ちを決め込んでいる。

ロジャーズ氏が農産品より劣後するとした株式については、地域によって濃淡があるようだ。
逆張り投資家として、史上最高値圏にある米国株・欧州株には関心を示さない。
一方、史上最高値からまだかなり下にある中国株・日本株については今も物色中だとしている。

ロジャーズ氏が目下の農産品、下げた後の貴金属に関心を持ち続けている背景には、迫りくるインフレへの懸念がある。

「物価は上昇しており、悪化の兆しがある。
過去3-4年、インフレは原油価格下落の陰に隠れていた。」

原油安によって昂進に至らなかったインフレが、原油が下げ止まり反騰を始めるにしたがい、白日の下にさらされることになる。
原油価格は家計のコストに極めて大きな影響を及ぼす項目であるため、これが上昇に向かえば、家計は直接・間接に悪影響を受けるという。
ロジャーズ氏は、農産品も原油も上昇すれば、みんなが苦しむことになると心配する。

「すでにインフレがさまざまなところ、さまざまな商品で見え始めているのに、ほとんどの政府が嘘をついている。
嘘をつく理由があるんだ。」


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