ジム・ロジャーズ:米国株が破裂すれば日本株を買う

執筆:

ジム・ロジャーズ氏がいつものいたずら心でキャスターや視聴者を笑わせた。
米市場の見通しについて2度尋ねられても、答えようとしなかったのだ。


「引き続きFox Business Newsをお楽しみください・・・」

低い声でコーナーの合間のナレーションが流れた。
しかし、このナレーションはロジャーズ氏が声を低くして話したものだ。

Foxのキャスターは海千山千。
1回目に減税と米市場について尋ねてはぐらかされると、2回目にはクリスマスまでに米市場は上昇するかと畳みかけた。
2回目の質問にロジャーズ氏がやり返したのが上のナレーションだ。
ロジャーズ氏はマーケット・タイミングが得意でないことを厳かなナレーションの中で語った。

メッセージは明確だった。
割高としか思えない米国株の先行きを占うのは時間の無駄というものだ。

「破裂が起こりそうな感じだ。
10、20、30年ごとに市場では起こることだ。
近く起こるかもしれない。」

ロジャーズ氏は、このところ一貫して話し続けている危機到来説を繰り返した。
注目発言はこの後だ。

もしもそれ(危機)が起これば、日本株を買うだろう。
日本市場は史上最高値から50%(訳注:今はそれほどでない)下げているし、中国株は40%だ。
私は高く買うのではなく、安く買いたい。


これは聴く者に新鮮な予想ではないか。
日本市場はこれまで、米市場が風邪をひくたびに律儀に追随してきた。
それなのに、ロジャーズ氏は次の危機で日米株式がデカップリングすると示唆しているのである。
これは少々先日の日本沈没説と相反するような響きがある。

この日のロジャーズ氏の固辞は徹底していた。
キャスターが「多くの視聴者は米市場でしか取引できない」と言うと、ADR等を買えばいいとやり返している。
老キャスターと老投資家は予想のホライズンを来年にすることでようやく折り合った。

「私は(米国株は)今後も何度か新高値をつけると思う。
私も含め、みんな驚くだろう。
しかし、来年のこの時期になれば株は落ちるだろう。」

ロジャーズ氏は米市場について短期的には上がるが、1年後には下げていると予想している。
そして、米市場が大きく下げれば、日本株をさらに買うと言っていることになる。

ビットコインについても尋ねられると、ロジャーズ氏は自身が買ったことはないと断った上で、バブルのように見えると語った。
フィンテックには前向きなロジャーズ氏だが、さすがに最近のビットコイン相場については過熱感が否めないのだ。

「ただチャートだけ見せられ、過去1-2年に市場で起こったことを教えられ、何かは教えてもらわなかったとしたら
『これは私がこれまで読み知ってきたすべてのバブルと似通っている』
と話すだろう。」


 - 投資 , , , ,