ジム・ロジャーズ:爆発的に増える仮想通貨

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冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、従前の《ドル高 → 金上昇》シナリオを繰り返した。
仮想通貨については、現状がバブルであると断言している。


「次に起こる問題は、人生で最悪のものになる。
私は『いつ』を言い当てるのが得意ではないが、今年または来年になるかもしれない。」

ロジャーズ氏がカナダの貴金属大手KITCOのインタビューで、経済危機到来説を語った。
米国・北米では、建国以来4-8年ごとに景気停滞を経験しており、すでに足元の米経済の拡大は8-9年に及んでいる。
一方で、債務は天井破りの勢いで増えている点を理由に挙げた。

「こうしたことは一夜で起こるわけではない。
2007年について言えば、アイスランドが破綻したが誰もアドバイスを聞かなかった。
次にアイルランド、ベア・スターンズ、リーマン・ブラザーズと破綻し、1年後にようやく何かがおかしいと気づいた。」

ロジャーズ氏は投資推奨を尋ねられると、いつもの前置きをしている。

「投資家は私の話を聞くのではなく、おそらく自分自身の話を聞くべきだ。
投資家は自分が完全に理解しているものに投資すべきだ。」

これは、ロジャーズ氏が投資家に求める基本的姿勢だ。
投資が自己責任であることはもちろんだが、それ以上に、実りある結果を出すためには投資家自身の基礎的な習慣・努力が必要なのだ。

  • 莫大な米ドルを保有
  • 農産物コモディティの先行きが明るい
  • 金は従前どおり安く(1,000ドル以下)なれば買う

ロジャーズ氏のドル高シナリオは変わらない。

「絶対とは言わないが、米ドルが上がると金が下がる。
もしそうなれば、米ドルを売って金を買いたい。
金はその後数年、指数関数的に上昇するだろう。」

仮想通貨については、最近の上げを指して冗談交じりに「持っておけばよかった」と話す。
800から2,000存在すると言われる仮想通貨のどれが最後まで残るか判断がつかないという。

「最近の値動きを見ていると、バブルっぽく見える。
毎週1件以上のICO(initial currency offering)があり、爆発的に生み出されていく。
これはバブルの現象だ。」

中央銀行よりはるかに放漫に生み出されていく仮想通貨の現状は《希少価値》という売り文句とはかけ離れたものだ。
最後まで残るものがあれば、その価値は存続するのかもしれないが、廃れていく仮想通貨では何が起こるのか。
価値の裏づけがマイニング費用のような仮想通貨では、何も残らないのだろう。
企業合併とは異なり、廃れ行くものを吸収合併するメリットは大きくない。
まさに、普通の球根程度の価値も残らないのではないか。