ジム・ロジャーズ:日本株は史上最高値回復へ

冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、日本株についてジェット・コースターのような予想をしている。
一端は28年前の史上最高値を回復するが、その後、日本は海の中に消滅するのだという。

「ジャネット・イエレン米FRB議長は、経済は良好で(危機は)やって来ないという。
私はそれに同意せず、弱気相場が再びやって来ると考えている。
次の危機は私やあなたの人生で最大の危機になる。」


ロジャーズ氏がReutersのインタビューで自身の過去の発言を繰り返した。
2008年のリーマン危機は積み重なった膨大な債務がもたらしたと指摘した。
当時よりさらに債務が膨張した今、危機が起こる可能性はますます高まっていると理由を説明している。

こうした見通しを前提とし、それに対応する投資戦略を聞かれると、ロジャーズ氏は最近売ったものではなく買ったものを明かし始めた。

「今週、私は中国・日本・ジンバブエ・台湾の株を買った。
(危機が来るからショートするのではなく)ロングの側にもチャンスは多くある。」

今週も買ったという日本株については、さらに詳しいシナリオを語っている。

「まず、日本株は27年前の史上最高値から50%(訳注:もうここまで大幅ではない)も下げている。
おそらく、いくらか追い着いてくるのではないか。」

ロジャーズ氏らしい逆張りの発想をまず述べている。
そして次に安倍政権の株価押し上げに言及している。


「安倍首相は大量の紙幣を刷っており、市場を持ち上げようと何でもしている。
最近の選挙に勝って権力を維持し、何でもできるようになった。」

先月の衆議院選挙での与党勝利で日本の金融緩和がさらに長く継続する見込みが高まったことがロジャーズ氏の背中を押しているようだ。

日銀は毎日紙幣を刷って株や債券を買っている。
とてもショッキングで信じられない話だ。
次の弱気相場で日本は海の中に消滅するかもしれない。

日本沈没が実現するかは別として、その前段は胸に刺さる。
私たちはあまりにも現状に慣れすぎてしまったかもしれない。
「紙幣を刷って株や債券を買」うという行動の異常性に無頓着になっている。
わずかな自己資金で膨大な債券や株を買うという行動は、通貨を発行できる中央銀行だからといって健全なものか。
それを疑う気持ちが日に日に薄れていく。

ロジャーズ氏はかねてより日本や日本人に好意を持っているが、さほどのシンパシーはない。
彼にとって今の日本は投資の対象だ。

「しかし、しばらくの間は、高値から50%低く、安倍首相は市場を持ち上げるために何でもする。
だから、私は日本株を持っているんだ。
私が儲かるかどうかはわからないが、日本株は過去の最高値まで戻ると考えている。」

日経平均株価の史上最高値は1989年12月29日の取引時間中につけた38,957.44円。
24日終値は22,550.85円だから、日経平均で72%の上昇を予想していることになる。


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