ジム・ロジャーズ:北朝鮮投資の足掛かり

ジム・ロジャーズ氏が、韓国のリゾート開発会社Ananti社の社外役員候補となっていることが10日の同社による当局向け報告書で明らかになった。
これを受けて11日の同社株式は26.7%上げて引けた。


Anantiは2008年、金剛山麓での50年間の開発権益を取得し、ゴルフ場やスパなどを備えるリゾートKumgang Ananti Golf and Spa Resortを開設した。
170万平米、総投資900億ウォンと伝えられている。
しかし、その直後に韓国からの金剛山観光が中断され、同リゾートも閉鎖に追い込まれている。
ルートを逸れた韓国人観光客が北朝鮮兵に射殺される事件が起きたことにともなう中断だった。

The Korea Heraldによれば「Anantiは北朝鮮ビジネスに投資を行った唯一の韓国民間企業」なのだという。

ロジャーズ氏の北朝鮮好きは古くからのことだ。
逆張り投資家は憎まれ者を好む。
大昔から合法的に北朝鮮に投資する方法を模索し、唯一の方法として北朝鮮コインを買っていた。
今年6月、米朝首脳会談が実現すると、北朝鮮投資への積極姿勢を強めている。

ロジャーズ氏は北朝鮮に関してトラブルに巻き込まれたこともある。
北朝鮮ビジネスを手掛ける香港企業に出資したと見なされ、制裁違反としてある日本人から告発されたのである。
確かに、対象が北朝鮮となると、たとえロジャーズ・ファンだったとしても、日本人ならあまりいい気持ちはしないだろう。

米中関係のもめ方を見る限り、米朝関係もスイスイと進むとは限らない。
展開次第では、再び山あり谷ありになるのかもしれない。
仮にそうだとしても76歳の冒険投資家が北朝鮮を諦めることはないのだろう。


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