ジム・ロジャーズ:ソロスとの決別で失ったもの

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冒険投資家ジム・ロジャーズ氏が、自身の投資スタイルについて語った。
また、日本について問題の表面化が近づいているとも話した。


「バカにしたり疑問を呈したりする人が多くなるほど、おそらく何であれいい投資先に当たっていることが多い。
あなたが用心深くて、かつてのデンマーク・クローネのように安くて無視されているものに変化が起こっていることに気づけば、おそらくいい投資になるはずだ。」

ロジャース氏は、The Investor’s Podcastから投資アイデアのオリジネーションについて尋ねられてこう答えた。
逆張り投資家である同氏らしい答えだ。
そして、日頃より自分はマーケット・タイミングが苦手と話すように、注意点も言い添えている。

「しかし、そうした投資には注意しなければいけない。
現在大きく下げているのが、極めて長期間にわたって下げ続けるためである場合があるからだ。
だから、何か変化が起こっているのを確認する必要があるんだ。」

かつて伝説のヘッジ・ファンド、クォンタム・ファンドを共に創業したジョージ・ソロス氏の話を尋ねられると、尖鋭なケンカ別れだったことを示唆する内容を話した。

「(ソロスとは)37年前に決別し、それ以来連絡をとっていない。
・・・
彼は偉大なマーケット・タイマーだ。」

分析家であるロジャーズ氏とトレーダーであるソロス氏のコンビが、クォンタム・ファンドの伝説を生んだのであろう。
ロジャーズ氏は、マーケット・タイミングの要素が失われたことを自覚した上で投資を続けている。
ドンピシャのタイミングはわからなくても、辛抱強く待つことでチャンスを刈り取っているのだ。

「私は、プラスの変化が起こっているとても安いものを見つけた時に成功を収めてきた。
いつも早く投資すぎるのだが、数年持ち続ける。
私に競争優位があるとすれば、ものの変化を見通せることだろう。」

この数年一貫して主張している米ドル投資については、消去法での米ドルを主張している。


「米ドルが高くなる一因は他国の中央銀行の政策が悪いためだ。
日銀総裁は、必要なら無制限に量的緩和を進めると言った。
日本円を考えるときには、無制限のマネーとともに、驚異的な国内債務を考慮しなければいけない。
ユーロ圏はすばらしい考えだが、その運営は絶望的なものだった。」

「驚異的な国内債務」に言及した日本については、半ば嘲りながら破綻の時が近づいていると繰り返した。

「日本は閉鎖的な社会・経済という意味で独特だ。
彼らは長い期間、すべてはすばらしいと互いに騙し合い続けられるだろう。
・・・
メディアがなんと言おうが、問題が表面化するはずだ。」

ロジャーズ氏は最近、人生最悪のクラッシュを予想している。
一方で、破綻を示唆する日本について、史上最高値から半値近いという理由で投資対象としている。
日本株への推奨も、かなり足の短い話ととらえた方がよさそうだ。

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