ジム・ロジャーズ氏が2021年に向けて、世界の株式、日本と中国の株式、債券市場について3つの予想を語っている。
世界を見渡すと、債券は間違いなくバブル、株式もいくつかの国で最高値に近く、不動産も多くの国でそうだ。
まだ私が安いと見る資産クラスはコモディティだ。
ロジャーズ氏が昨年末BBCでバブルを警告したとMinnesota Public Radioが伝えている。
中国やEV向けで需要を集めた鉄鉱石、銅のほか、銀、金についても有望な投資対象だと語ったという。
貴金属については、経済の悪化により売却の動きもあり、踊り場になっていると解説。
それが終わる頃に銀・金を買い増したいという。
こんな光景を以前見たことがある。
ロジャーズ氏は、今まさにバブルが膨張中だと指摘する。
顕著なセクターとしてエレクトロニクスやテクノロジー、銘柄としてサムスンやテンセントを挙げた。
同氏は、市場参加者の変化にもバブルの兆候を感じ取っている。
「市場にはたくさん新たな投資家が入ってきており、彼らは兆候が出ていることをわかっていない。
まだ本格的なバブルではないが、バブルが大きくなっている兆候は見て取れる。」
ロジャーズ氏は、まだしばらくは市場が上昇を続けると予想する。
バイデン新政権を始め、各国が大規模な貨幣増発・財政支出を続けると考えるためだ。
ロジャーズ氏は2021年に向けての市場予想を3つ尋ねられ、次のように答えた。
- 世界の株式は上昇:
「バイデン陣営はお金を印刷し、お金を借り、お金を使いたがるから、しばらくは市場は上昇するだろう。」 - 日本株・中国株:
「日本や中国のようなアジアの市場は大きく下げてきた分、大きく上がるだろう。」 - 債券サイクル:
「債券は上昇が終わる。」
ロジャーズ氏は、2021年に大きな転換点が来ると予想する。
バブルが大きくなりつつある。
バブルはおそらく2021年の間どんどん大きくなる。
でも年後半、バブルはおそらく弾け、多くの人が苦しむことになる。
ロジャーズ氏の予想が往々にして早すぎるのは自他共に認めるところ。
今回は見事的中となるだろうか。