投資

ジム・ロジャーズが語った一番大切なアドバイス
2020年4月2日

ジム・ロジャーズ氏が、一通り投資についてアドバイスした後、今最も重要なことを話している。


初めに、私の言うこと、インターネットやテレビで言っていることに耳を貸してはいけない。
知っているものに投資しなさい。

独Inside Wirtschaftのインタビューで話題が投資の話に及ぶと、ロジャーズ氏はいつものお説教をとうとうと語った。
毎度同じ内容だが、こうした抽象的な話をさせると、この人物の見識の高さが理解できる。
ロジャーズ氏は、自分のポジションについて話してもいいが、まねるべきではないと釘を刺す。
人の受け売りで投資をしても失敗するのは必定だという。
自分で調べ、考えることが大切と、同氏は常々言っている。

「人生で20しか投資できないとしたら、慎重になるはずだ。」

ロジャーズ氏は投資家にアドバイスする。
何度も投資の機会が与えられないなら、納得がいくまでいつまでも調べ考えるだろう。
同氏はそれが投資にとって必要と繰り返している。

ロジャーズ氏は、金融・財政政策の弊害について語っている。

時として治療は病気よりも質の悪いものになる。
今回もそうだ。

ロジャーズ氏は、コロナ・ショックに対する大規模な政策対応に対して否定的だ。
数か月状況を改善するだけの弥縫策にすぎないと考えている。
政治家は数か月間と選挙のことしか考えないと批判する。
結局、時間が経てば、本質的な問題解決が必要なり、一方で過去の政策のコストを払わなければならなくなる。
ロジャーズ氏は、弱気相場を市場による自浄作用と捉えているようだ。

「誰も弱気相場は嫌いだ。
でも、弱気相場は経済の過剰を解消してくれ、みんな健全なところから始められるんだ。」

ロジャーズ氏はこれまで、増え続ける債務や高い資産価格について危機感を述べてきた。
コロナ・ショックによるデレバレッジや価格急落はそれを解決する一面もあった。
ロジャーズ氏は最近は大きなショート・ポジションを持たず、ほぼロング・ポジションばかり。
だから、コロナ・ショックは同氏にとっても打撃だった。
しかし、そういう痛みとどうあるべきかは別の話といいたいのだ。
ロジャーズ氏は「弱気相場は世界の終わりではない」と語り、無理に人為的に回避すればよいというものではないと示唆した。

ロジャーズ氏の市場見通しに変化はみられない。
良く言えば、同氏は信じるところを言い続けている。
誠実な姿勢だ。
難を言うなら、もう同じ話を何年もしている。
本人も認めるとおり、少々マーケット・タイミングに難がある。
それを意識した上で復習しよう。

まずは上昇:

政府はあらゆることをしており、莫大な財政支出を行っている。
これは間違いなく(市場を)大きく上昇させる。

結局は人生最悪の弱気相場:

最後には(混乱は)終わっていない。
悲惨な状態、私の人生で最悪になる。

このシナリオの中で、いくつかの資産クラスについて言及されている:

  • 米ドル: リスク回避のためまだ買われると予想。
    高値で売り抜けたい。
    長期的には世界の準備通貨の地位が揺らいでいく。
  • 金・銀: 上昇を予想。
    昨夏から買いを再開。
  • 暗号資産: すべての暗号資産は無価値になる。
    国家の権力によって潰される。
    通貨がデジタル化されるのは間違いないが、それは政府の通貨だけ。
  • ウィルスの影響を被っている産業: 海運・輸送・航空・ホテル・旅行でチャンスが生まれている。
    ただし、倒産リスクもあり、慎重に検討すべき。

最後の最後にロジャーズ氏は今最も重要な推奨を述べている。

手を洗いなさい。


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