ジム・チャノス:米国売りのチャンスが拡大している

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息の長い空売りで有名なKynikos AssociatesのJim Chanos氏が、米国での空売りの機会が増えつつあると話している。
最近は中国などのポジションが多かったが、共和党政権下では米国でチャンスが広がるという。


「いろいろ考えると要するに、市場は減税と規制緩和を望んでいるんだ。」

チャノス氏があるコンファレンスで市場の声を代弁したとBloombergが伝えている。
チャノス氏が言いたいのは、減税と規制緩和さえ実現するなら大統領は誰でもいいということだ。
むしろ、安定した政権運営を行える人物が望ましいとし、トランプ大統領よりペンス副大統領の方が適任とにじませた。

民主党支持者のチャノスは、政治にかかわるあるアノマリーを口にする。

「市場や経済は民主党政権下の方が良好になる傾向がある。」

民主党支持者としては嬉しいことかもしれないが、空売りで稼いでいるチャノス氏にとっては複雑なところだろう。
チャノス氏の商売にとっては、共和党政権の方が望ましいことになる。

「共和党員の友人に言う冗談だ。
『キャピタル・ゲインや所得への課税が減税になるのはすばらしい。
しかし、共和党の大統領の下では、そもそも所得がなくなるんだ。』」

ロング・ポジションで稼ぐ通常の投資家に対するきついジョークだ。
チャノス氏は、レーガン大統領時代、最も空売りで儲かったと明かしている。


レーガン大統領就任(1981年1月)前後の米国株
レーガン大統領と株価

チャノス氏は、トランプ大統領下で再びチャンスがやってきたと考えている。

「米国における(空売りの)機会が特に増えている。
やれることが多くある。
以前はアジアなど他の地域でやっていたが、今は米国だ。」

個別銘柄では、Tesla株について過大評価されていると話している。

「私を信じないなら、彼の発言についての今日の新聞記事を見るといい。
イーロン・マスクCEO自身が、Tesla株が(時価総額で現状並みの)50百万ドルの価値はないと話したんだ。」

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