ジェレミー・シーゲル:米国株は天井に近い

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ウォートンの魔術師 ジェレミー・シーゲル教授が、強気一辺倒の株価予想をトーン・ダウンさせた。
来年の米市場は一時停止もありうるという。


(米市場は)明らかに天井に近づいている。
過去7-8年最大の強気相場が続いてきた。
大きなプラス要因となる法人税改正によってあと一押しはあるだろう。

強気で鳴らすシーゲル教授の予想にもそろそろ天井が見えてきたようだ。
CNBCで珍しく慎重な予想を語り、キャスターを落胆させている。


Closing Bell Exchange: Next year will be a lot tougher for the market from CNBC.

シーゲル教授は8月、法人税制改革が実現することを前提にダウ平均24,000を予想している。
昨日の同指数の終値は23,430.33とあと2.4%まで近づいた。
税制改革は共和党案が下院を通過したばかりだが、上院では難航も予想され、最終的な成立は年明けになるとの観測が優勢だ。

シーゲル教授は、来年は市場にとって難しい年になるという。


  • 政治: 減税は実施されるか、共和党は議会の過半数を守れるか。
  • バリュエーション: 合理的範囲にはあるが、低くはない。

こうしたポイントを見る限り、今のところこれまでの「すばらしい上昇」を持続するような材料は見当たらず、「一時停止してもおかしくない」と話した。

「現在のバリュエーションでは、過去6-7年得られたような2桁リターンは平均で得られない。」

足元の株価がかなり高い水準にあるため、今からこの株価で投資をしても過去のようなリターンは望めないのだ。
かと言って、シーゲル教授は弱気に転じたわけでもない。

「皆にすべてを売却するような警告はしない。」

株価が高い水準に達したからと言って、すぐさま株価が上がらなくなるとは限らない。
ましてやバブルを感じさせるような状況でもないと示唆する。

「現在は1999-2000年(ITバブル)とは程遠い。
S&Pのテクノロジー・セクター構成企業は、今では(ITバブルの頃と異なり)利益を計上している。
その指数のPERが19倍であり、熱狂とは程遠い。」

シーゲル教授はITバブルを正当化するような発言をしたとして批判を受けてきた。
しかし、ITバブルの終期にはあまりの高PERに警告を鳴らしていたとの話もある。
いずれにせよ、高値圏では、株価はシーゲル教授の強気ポーズとは関係なく下がるかもしれないし、慎重姿勢とも関係なく上がるかもしれない。
ここでの事実は、有名な強気派がやや慎重にスタンスを変えたということだ。

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